第47回 欲望
2019年3月4日 自宅
座れるようになるのに、5時間かかった。前日に決めていた予定は、キャンセルである。今日したことはブログ記事の投稿と『刀剣乱舞』プレイぐらいである。
しんどい時に座り続けることは、私にはできない。起き上がれる=座れるではない。一瞬だけ立つのと座り続けるのでは、身体への負担が違う。100m散歩と10キロマラソンぐらい差がある。特に関節への負担が大きく違う。重力や自身の体の重みを感じるひとときだ。
体調が悪い時に座っていると、まず関節が痛くなる。次に腰が痛くなり、太ももがツッパる。そのうち熱が上がり、冷や汗をかいて終了である。
「しんどいのがわかっているのに、なぜ座るのか?」
それは楽しみがあるからだ。『体調が改善する』というのは、あくまで過程である。それだけで頑張れるほど、私は強くない。
「本を沢山読みたい」
「ゲームがしたい」
「旅行に行きたい」
欲望だらけだからこそ、大変であっても毎日努力ができる。楽しい未来がイメージできるから、今の苦しみを乗り越えられる。欲望は、馬の前にぶら下げられた人参である。
強すぎる欲望は破滅を招く。だが欲望がなければ、無気力になる。感情を感じれなくなるほど、無気力になると死に近づく。感覚が遠のくので、お腹が空いていることすら気づかなくなるのだ。
生存が危ういほどの無気力は『解離性障害』の一症状である。ここまでになると、感情と感覚どころか、記憶も遠ざかる。感覚、感情の順に戻ってきたが、私の遠のいた記憶はいまだに、すべて帰ってきていない。いつ戻るかも、わからない。
欲望のエネルギーは大きい。気をつけないと理性なんて、簡単に振り回される。だが、理性だけでは生きられない。大事なのは、どう活かすかだ。
「好き」「やりたい」「楽しい」
これも欲望である。欲望という感情エネルギーを味方につければ、達成スピードは格段に早くなる。
私は『刀剣乱舞を遊びたい』という欲望を活かして、寝たきりから歩けるまでに回復した。そして今も『毎日ゲームをしたい』気持ちがあるから、痛くても起き上がれる。
欲望をプラスにするか、マイナスにするかは自分次第である。
<<2019年3月5日に続く>>
↓ ランキングに参加中です。