第51回 成功の種
2019年3月6日 神社に続く道
最初の難所は階段だ。私は賃貸住宅に住んでいるのだが、1階ではない。そして、エレベーターがない。私が外出しない理由No.1だ。足が弱っているときに、階段の昇り降りはつらい。手すりがあるのが、せめてもの救いである。
階段は下りが怖い。膝や腰にくる負担、転倒したときのリスクは上りとは比べものにならない。元気だった頃は、階段を上がるのがしんどいと思っていたが、足腰が弱って考えが変わった。体重と重力のコンボは強烈だ。
逆に言えば、杖なしの最難関はココである。1回まで無事に降りることができれば、目標の80%は達成である。ビビる気持ちを抑えて、階段へ1歩を踏み出した。
いけるかな
膝がちょっと痛い
この程度は我慢できる
もうちょっと
前に捻挫したのを忘れるな
最後まで油断するな
あと3段だ
思ったよりも、簡単に1階についた。いつもより足がふらついているが、予想よりはしっかりしている。これなら、神社まで歩けそうだ。
やってみると、意外と簡単
初挑戦の時に、よく沸き起こる感情だ。不安に思ったことの、80%は実際には起こらない。”取り越し苦労”は結構多い。
計画性はもちろん大事だ。闇雲に突っ込んでも、失敗するだけだ。無計画は、前を見ずに横断歩道を渡るようなものである。情報収集と予測は、私にとって習慣である。
だが、考えているだけでは何も進まない。『やってみないとわからない』そんな場合が、ほとんどである。
決断、計画、行動、改善の繰り返し
これをどう早く回すかで、結果は決まる。再起不能の大怪我さえしなければ、失敗は大歓迎だ。失敗なき、成功はない。
何度も怪我をしたから、私は数年ぶりに杖なしで階段を降りることが出来た。怪我をしやすいポイントが分かっており、対策をしていたから大丈夫だった。まったくの初めてだったら、どこかで階段から落ちている。
失敗は無駄じゃない
むしろ成功の種だ
失敗という種をまき
改善という水をあげることで
成功の芽は育つ
失敗を恐れる必要はない
あとは、神社へ向かって平らな道を歩くだけだ。勢いよく、道路に足を踏み出した。
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