『病院スクランブル』　第６０回　「好き」はエーテル

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朝は身体が辛かったが、昼過ぎから体調が良くなった。動けないほど痛かったはずが、急に痛みがどっかに飛んでいく。線維筋痛症の面白いところである。

これなら、明日からいけるかな

我慢もここまでかな

ワクワクしてきた。この体調なら、明日からゲームと動画を楽しめそうだ。

１２月から１月まで予定を入れすぎ、フラフラしていた。文章の修行や用事をこなすだけで、体力は限界だった。それも、今日で終わりだ。

遊ぶ元気はなかったが、『刀剣乱舞』にログインはしていた。ログインボーナスは、理由のひとつではあるが１位ではない。『刀剣乱舞』の曲と大好きなキャラであるへし切長谷部をみるだけで、テンションが上がる。元気をもらうために毎日、ログインしていた。

”好き”の気持ちは偉大である。どんなに凹んでいても、身体がヘロヘロでも、”好き”なことをすれば「今日も１日、頑張ろう」と思える。まるでファイナルファンタジーのエーテルで、MPを回復したかのようである。私にとって、『刀剣乱舞』はハイエーテルだ。MPという名の精神力は、大幅に回復する。

”好き”の対象はテニス、登山、カラオケ、旅行、美術鑑賞、音楽など、なんだっていい。”好き”の気持ちが強ければ、強いほど回復量が多い。

”好き”なことを短い時間であっても、毎日続ける。それができれば、日々のストレスは一気に減る。楽しみのない生活は拷問に等しい。

明日からは、”好き”に使える時間が増える。楽しみで仕方がない。ウキウキを抱えながら、眠りについた。

<<２０１９年３月８日に続く>>

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