『病院スクランブル』 独学の落とし穴は、盲点
2019年3月22日 自宅
『7つの習慣』の勉強会が終わった。歯を抜いた痛みがぶり返して、意識が半分飛んでいたが、なんとか2時間半もった。ふわふわした頭でも思う。一人だけでの学びは限界があるな、と。
独学の最大の利点は、自分のペースで進められることである。学校に通っていたならば「熱があるので、今日の講義は後日にしてください」なんてことは、通じない。独学であれば、別の日に伸ばせばいいだけである。その代わり自己管理ができないと、3日坊主で終わる欠点もある。健康が安定しない私にとって、独学は学びの中心である。
だが、大きな問題がある。答えがひとつしかない、資格試験のような学習は、参考書と問題集を繰り返し学べば、なんとかなる。だが人間心理や社会情勢など、答えが無数にあるような分野は、自分の思考だけだと偏る。視野の狭さが、物事をみる目を歪ませてしまう。政治でいえば保守とリベラルなど、様々な意見を読むことで偏りは減らせるが、それだけでは厳しい。
それを避けるために、定期的に勉強会やセミナーに参加する。多くの人の意見を聴き、語り合うことで凝り固まった頭をほぐす。自分だけでは見えないところを、他者の視点で見せてもらう。そうすることで、思考の盲点を減らすことを心がけている。
人間の心には”正当化”というクセがある。自分の考えていることが、全て正しいと思いたがる。本能みたいな性質なので、気をつけていないとすぐに飲み込まれてしまう。
カチンとしたり、納得できない意見に出会った時は、思考の幅を広げるチャンスである。否定をする前に「なんで、そう考えたのだろう?」と疑問を持つことで、脳に新たな考えが生まれる。考えた結果が、肯定でも否定でも関係ない。
違う視点で物事をみる、それ自体に価値がある。
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