『病院スクランブル』 なにもしないが、最も頭を使う
2019年3月23日 自宅
目を開けるのに、4時間かかった。どう考えても、本日は動けない。それどころか、本を読むこともスマホを使うこともできないパターンだ。今日1日は、寝て覚めての繰り返しになりそうだ。出来ることは、考えることだけである。
電車やバスでの移動中に、窓から景色を眺める。ぶらぶら歩いたり、寝転がってうとうとする。こんなふうに、ぼ~っとして頭を回していないと感じるとき、実は最も頭を使っている。
意識して頭を使っていないとき、脳は情報を整理したり、抱えた悩みを解決する答えを繰り返し考えている。その思考スピードは意識しているときよりも、比べ物にならないほど早い。寝る前や夢、運動中にアイディアが浮かぶのも、これが原因である。意識に上る思考は多くても10~20%だ。無意識の80%以上には、とてもかなわない。
一夜づけの勉強の効果が薄いのも、情報は整理されないと脳に刻まれにくいからだ。暗記の効果が最も高いのは、寝る前である。覚えた情報が、寝ることで整理される。その後、コピー機で印刷されたかのように、記憶が定着する。どうしても一夜づけが必要ならば、3段階方式をおすすめする。暗記→仮眠→復習だ。1時間半ほど寝るだけでも、覚えた結果が違ってくる。そして復習は、薄いインクのような曖昧な記憶と、印刷ミスのような覚え間違いを修正してくれる。
私は最低週2ペースで熱を出すので、元気な人よりも活動時間が少ない。それを補ってくれているのが、無意識である。意識がぼやけているとき、無意識が頑張ってくれているからこそ、短時間で文章が作れる。
だからこそ、無意識に最も影響を与える行為、”ことば”には細心の注意を払っている。次に大事にしているのは、どんな”人”と交流するかである。”ことば”と”人”の影響の積み重ねが、無意識の活動を決定する。
健康でないことは、やりたいことをあきらめる理由にはならない。確かにバンジージャンプは無理かもしれないが、ほとんどの物事は工夫次第でなんとかなる。
あきらめなければ、道はどこかにつながる。
- 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,香山晶
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