『病院スクランブル』 面白いは、ストック型
2019年3月23日 自宅
文章でも、会話でも”ウケ”を狙うと、逆効果である。専門用語のような難しい言葉や、カタカナ文字多用する”賢さ”アピールも、同じく逆効果である。スピーチの場合、聴衆の冷ややかさと演者の熱さのギャップに、風邪をひきそうになる。反面教師としては最高だが、同じ立場になるのはおすすめしない。
私も会話の中で、笑い泣いてもらえた経験がある。そのどれでも、面白さや悲しみを狙ったことは一度もない。知識不足は自覚しているので、賢さアピールなんて無謀なマネもしない。毎回、気をつけているのは『わかりやすさ』と『どう伝えるか?』だけである。そんな中で反応が良かった話やフレーズを、脳内ストックにためている。
脳内ストックがあれば、突然1分間スピーチがきても、笑顔で受けられる。セミナーに参加していて気づいたのだが、前回と同じ話を別の回で使っている。そんなことも、少なくない。それでもバッチリ、笑いの渦が発生している。感動や涙の嵐だって、巻き起こる。
頭で考えるより、話したり書いたりして、反応が良かったものを磨いていく。その方が、会場が冷凍庫に早変わり、なんて悲劇は防げる。他人の失敗は参考になるが、成功は利用しにくい。うかつに真似ると、自身のキャラクターと言葉が合わずドン引き、さらにパクリを責められる。結果、評価がガタ落ちした人たちは数えるのがむなしくなるほどいた。
「自分の印象を良くしたい」と考えると、緊張したり早口になったりして、望む効果なんて得られない。むしろ「伝えることで、相手にプラスの影響があると良いな」との想いで語ると、向こうから連絡先を求められたりする。クレクレ思考は、逆にマイナスである。
会話でも、文章でも『相手目線』に集中すると、良い結果が生まれやすい。ただし、反応を良くしようと考えるとスベる。なかなか、実践は難しい。
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