歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【病院スクランブル】エベレストに行く前に、近くの山を登る

エベレストに行く前に、近くの山に登る

 

2019年5月1日 自宅

 

令和、新しい時代の始まりだ。だが、私の生活は変わらない。いつもどおり起きて、いつもどおり文章を書く。体調に変化もない。それでも、なぜか心が違う。周りがお祭り騒ぎだと、こちらもなんとなく楽しい。人間の心は環境に引っ張られるんだな。その一点だけでも、年号が変わったメリットは有るなと感じた。

 

今のままでいい、アウトだ。残念ながら時代は進むので、成長しないと自分が困る。だからといって、今の自分に不可能なことを続けようとするのもアウトだ。無理なく出来ることに負荷をちょっとだけかける。慣れたら、また負荷をちょっと増やす。ポイントは継続を味方にすることだ。

 

スピードが強調される時代のせいか、自分の成長にも早さを求める人が多い。無理である。はじめて水に触れた人が、いきなりクロールはできない。オリンピック選手になるような人でも、まずはバタ足だ。どれだけ技術が進んでも、人間の能力が急激に変わったわけじゃない。

 

ほぼ寝たきりから、歩けるようになる。最初は手すりに捕まっても、立ち続けられなかった。だから座るところから始めた。まずは座椅子に座る。次に支えなしで座る。少し歩く。徐々に歩く時間を増やす。そんな微々たる進み方でも、1年後には15分ほど杖利用で歩けるようになった。誤解している人が多いが、歩くより立つ方が大変である。短時間なら立つ方が楽だが、時間が伸びれば歩く方が楽だ。特に寝たきり状態が長いとバランス感覚が崩れているので、まっすぐ立ち続けられない。今でも1分ほどで足元がふらついてくる。そんな状態でも、やり方を間違えなければ歩けるようになる。

 

もうひとつポイントがある。自分に向いた方法を探してほしい。記憶法に限っても大きく3つに分かれる。『書く』『読む』『聞く』私は書き取り暗記法が、どこまでも向かなかった。手の疲れに意識がいって、まったく頭に入らない。元素記号の暗記も読むで覚えた。漢字書き取りの宿題は、私にとっては忍耐を鍛えるものでしかなかった。なにより辛かったのは、頑張っているのに効果が出ないことだった。自分に向かないやり方は、心にもダメージを与えてくる。学ぶ前に、学び方を探す方が長い目でみれば早い。多少周りに遅れたとしても、追い抜けばいいだけだ。個人的には、周りと競うことにも疑問を感じている。勝負事や定員が決まっている受験ならわかる。だが人生の夢や目標は比べるものじゃない。

 

エベレストの頂上に到達した人だって、最初は近くの山の散策からだ。どれだけ望んでも、いきなりは無謀すぎる。大事なのは今できることを見極め、目標に到達できるまでの階段をイメージすることだ。

 

なお、このイメージは変る。ビルの階段イメージが、進むうちに螺旋階段になることもある。蹴り飛ばされて、5階分やり直しになることもある。チャンスをつかんで、エレベーターで3階分ショートカットが出来ることもある。予想通りにならないことだけは保証できる。ある意味、まがりくねった道のりを楽しめるかどうかが達成のキーポイントだ。たどり着いた先が目標と違った、なんて予想外だってある。「苦しみをこらえて手に入れたものが、欲しいものじゃなかった」こんな結末だけは避けてほしい。トラブルすらも楽しめるなら、歩みが止まることもゴールで絶望もしない。

 

滑り落ちた場所で、見つけた花に癒やされる。

 

<<2019年5月2日に続く>>

 

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