力を抜かずにコケると骨を折る
2019年5月7日 道路
マンホールが眼に入った。よくコケた記憶が蘇ってきた。不器用さが突き抜けていたので、自分の足に自分で引っかかる面妖な転び方をしていた。幸いなことに自爆では、骨折も捻挫もない。受け身にだけは自信がある、外出の度に転んでいた結果なので全く自慢にはならないが。
「いい結果を出すためには、リラックスしろ」これは失敗の被害を最小限にする意味もある。ガチガチにこわばっていては、身体も頭も働かない。
武道を学ぶ時、たいていは受け身から学ぶ。怪我を防止するためと言われている。私は、それだけではないと感じている。安心して挑戦するためだ。「大怪我をするかもしれない」なんて考えていたら、体がこわばって思うように動かない。先に受け身をしっかり学ぶことで、「転んでも大丈夫だ」と体験させる。その安心感が、技を覚える土台となる。
どれだけ「失敗してもいい」と言われても、未経験者は納得できない。はじめてのプールで飛び込み台から笑顔で水中に突入した、私のような生き物がいても恐怖心が多少薄まるだけだ。失敗しても問題ない、そんな経験を先に積む。技や能力をみがくのは、その後だ。緊張した心身では学ぶ効率は下がる。これは怪我をしないスキル習得でも変わらない。むしろ骨が折れるよりも、心が折れる方が厄介だ。大怪我が生涯残るのは、心も身体も変わらない。それにリラックスする心構えを身につけられれば、他の場面でも応用できる。
あらゆるアンケートで嫌なできごと第一位をとる、スピーチですら恐れることはなくなる。上司と仲間と来賓者、合わせて数十人の前で一人二役コント形式スピーチでは汗がダラダラ流れたが。爆笑を得られたので問題はなかったはずだ。ちなみにテーマは『松下幸之助氏の水道哲学と生命保険』である。
大怪我をするのは
怖がっているときか、ナメているときである。
<<2019年5月8日に続く>>
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