写真を撮るコツ
2019年6月14日 公園
「木漏れ日とのコントラストいいな」
パシャリ、パシャリと連続で撮る。そんなふうに迷わず決定ボタンを押し、20~30枚ほど撮りためる。後から見直して数枚を残す。カメラマンの友人に上達法を聞いたら「数をこなせ」とアドバイスされた。なので良いと思ったら即撮る。ちなみにネットにアップしている写真は、ほとんど友人が撮ってくれている。差が歴然で笑うしかない。
スマートフォンのおかげで、多くの人が写真を投稿するようになった。なによりカメラの性能アップが凄まじい。最大の困難だったピント合わせが、今では自動で調整してくれる。素人でもきれいな写真が撮れるようになった。代わりに浮き彫りになったのは個人のセンスだ。技術の差が縮まった分、センスの差が露骨に出る。
センスの差はカメラの性能で埋まるものではない。実際、プライベートではスマートフォンしか使わないプロもいる。そして、言われないとわからないほど迫力ある写真だ。この差はなんだろう?
友人曰く
「カメラは時を切り取るものだ。だからこそ、写真も芸術となりうる。すぐ撮れるように、カメラは常時スタンバイしている」
「構図や画質も大事ではあるが、この瞬間をつかむ感覚はもっと大事だ」
「写真は心で撮るものであって、技術で撮るものではない」
構図はひどくても心惹かれる写真はある。逆に、どれほど技術レベルが高くても観るに値しない写真もある。友人は苦味を口元に浮かばせながら語ってくれた。
技術はあったほうが良い。けれども、もっと重要なことがある。どんな気持ちで撮っているかだ。わかりやすいのが子供や動物の写真だろう。個人撮影の写真はホッと力が抜けるような微笑ましい画像が多い。これは上手い下手ではなく、撮影者が対象を可愛いと思っている感情が投影されているからだ。
「カメラを買うのが楽しくてたまらない」という人なら止めないが、無理に高いカメラを買う必要はない。スマートフォンでも十分に美しい写真は撮れる。少なくとも、購入前に実機を確かめてほしい。私は最新の一眼レフのカメラをヨドバシカメラで手にした。そして、思った。
「この重さを自由に操る筋力はない」
これにレンズがついたら、どれほど重いのか。1キロ超えでも私には厳しい。ミラーレスのカメラでも腕がプルプルする。スマートフォンかアクションカメラしか選べないなと自覚した。購入前に触りにいって良かった。カメラ機材を担いでいる人達への尊敬の気持ちが沸き上がる。私ならカメラとレンズだけでも腰を痛める。プロの腕の筋肉がガッツリしているわけだ。背筋もすごかった。もしカメラマンを目指す人がいたら、筋トレをおすすめする。
写真を撮るためにも
心身の健康はかかせない。
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