歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【病院スクランブル】お言葉には甘える

お言葉には甘える

 

2019年6月30日 会議室

 

「打ち上げに参加される方は、お申し出ください」

 

イベント初参加で関係者でもないが、お言葉に甘えて主催者とスタッフの打ち上げに紛れ込んだ。さすがに本音では嫌がっていたら手を挙げない。だが、参加する予定の人たちと雑談済み、友人もメンバーにいる。主催者は本日初対面だが、ネットでは何度か交流している。布石は前もって済んでいた。遠慮は無用である。

 

チャンスというのは図々しいくらいでないと目の前を通り過ぎる。「少し強引ではないか?」と感じるレベルで調度いい。ダメなら引けばいいだけだ。無礼で相手の都合に配慮しない、強引な営業と似たようなことをしなければ問題はほとんど起こらない。

 

「チャンスはすぐにつかめ」とよく言われるが、下調べも心構えもなく手にすることはできない。チャンスをつかめる人は準備万端整っている人のことだ。

 

下調べと言っても、インターネットや書籍で調べられることだけでは不十分だ。チャンスというのは人間を通して届く。つまり、関係する人たちの性格や状況、それぞれのつながりも調査の対象だ。完璧に調べ上げることは調査機関ではない一般人には不可能だが、何も情報がないのは楽観視が過ぎる。

 

私がよく助けられている情報源はスタッフだ。運転手さん、配膳担当さん、清掃係さんなど、彼らと仲良くなることで情報が流れてくる。やり方はお手軽だ。「お疲れさまです」「こんにちは」「ありがとう」など、相手が手隙なタイミングを狙って一声をかける。「~すごいですね」「~助かりました」と褒め言葉が伝えられれば、なおいい。だからといって、思ってもいないことはアウトだ。スタッフはひどい態度を受けやすい。人間の醜悪な表情を見慣れているので、本性を見抜く目が鍛えられている。下心で近づいたらマニュアル対応で避けられる。私がスタッフと親しくなれるのは邪念がないからだ。優先順位では感謝が先で、利点は後だ。感謝を伝えたら喜ばれた。その後、定期的に会話するようになり情報が手に入った。情報を得ようと会話するのではなく、楽しく会話していたら欲しい情報が手元に来た、そんな感覚だ。何も計算していない。少しの期待もしていない。仕事の邪魔をせず、個人として尊重するだけだ。主催者には人が集まりやすいが、スタッフは手持ち無沙汰になっていることが多い。なぜ、それを活かさないのか? 私には理解できない、内情を一番知っているのはスタッフなのに。

 

チャンスをつかむ心構えは『即決する』、これだけだ。下準備は即決の手助けのためだ。しかし、どれだけ情報が集まっても即決するスキルがなければ役に立たない。日頃から、チャンスをつかむイメージトレーニングや即決の練習がいる。私が今でも訓練に利用しているのが回転寿司だ。どの皿を取るかを1秒足らずで決める。ネタが乾いているとか、鮮度が良くないとか、考えずに選ぶ。面白いもので、訓練を続けているとハズレを選ぶことが無くなる。ハズレを選んだ時は調子が悪いときだ。直感の訓練と調子の良し悪しチェックもできる。『一石二鳥』は私の好きな言葉である。

 

チャンスというのは降って湧くものではない。自ら、ツッコんでいくものだ。誰かがチャンスを届けてくれたら、素直に甘える。もちろん、感謝の行動を忘れてはいけない。言葉だけでは足りない。少しでもいいので、何かをお返ししようとする形をみせる。それができれば、またチャンスがどこからともなく現れる。チャンスもGive and Takeだ。

 

チャンスも人間を選ぶ。

 

伝え方が9割

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