焦り対処法
2019年7月11日 自宅
流れるように文章が出てこない。時間は17時、更新のタイミングまで1時間しかない。こういう時はいつも深呼吸をする。ベランダに出て、3回ほど深呼吸をすればカッカとした頭も落ち着いてくる。この日は17時56分に書き上がった。アブナイ。
締め切り前は焦る。
スピーチで、言葉に詰まっても焦る。
焦るタイミングはたくさんある。
そんな時にやみくもに動くと、だいたい失敗する。焦りはますますひどくなり、一生記憶に残るような大失敗につながる。深呼吸を3回しても、かかる時間は3分もない。冷静な思考が戻れば、少なくとも失敗の上塗りは避けられる。
人が焦るパターンのほとんどは「時間がない」と「失敗したくない」だ。
時間はスケジュール管理のスキルを上げ、早めの行動でほぼ防げる。だが、どうしても余裕がないときもある。前の予定が長引いて遅刻しそうになる場合もある。そういう時は潔く諦める。遅刻したって死にはしない。焦って事故になるよりはいい。ただし、遅刻の可能性が出た瞬間に連絡をする。遅刻すると決まった瞬間ではなく、遅刻しそうなタイミングで連絡するのがポイントだ。
失敗はなかなか対処が難しい。失敗というのは減らすことはできても、ゼロにはできない。そして『失敗したら』と考えれば考えるほど、失敗の確率が上がる。「失敗したっていいや」と開き直れる人ばかりではない。どうしても失敗できない状況だってある。私の対処法はリカバーだ。失敗したときの対応を先に決めておく。思いつく限りの失敗を書き出し、すべてに対策を考えておく。特に最悪のパターンの失敗はじっくり考える。ここまですれば、予想を超える失敗はめったにない。対策があると安心感が湧き上がるのでゆったりと行動できる。それが、失敗の確率も下げてくれる。心のセーフティーネットだ。
焦りはろくな結果を産まない。私は将棋の試合で”2歩”という反則をして、負けたことがある。これも焦りが原因だ。焦りで視野が狭くなり、手元近くの”歩”のコマが見えていなかった。よりにもよって、高校3年生の地元開催の全国大会でやらかした。一生モノの黒歴史である。それ以来、焦りそうになったら深呼吸をしている。『4吸う、4止める、4吐く、4止める』を繰り返す。焦りは黒歴史の生産機だ。
焦りは、
霧の中に放り込まれたような
視界に導く。
冷静さを取り戻せば
朝日のさした後のように
サーッと視界が開ける。
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