歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】待つのは好きじゃない

待つのは好きじゃない

 

2019年7月22日 横断歩道

 

信号が点滅している。今の私は走ることができない。信号待ちをするしかなさそうだ。おもむろにポケットからスマホを取り出す。ここは赤信号の時間が長い。大体3分ぐらいはかかる。その時間を無駄にするのは、あまりに惜しい。読みかけの電子書籍の続きに目を通した。

 

”待つ”のが好きな人はあまりいない。だが、”待つ”ことは生きている限り、何度でも遭遇する。その度にイライラしていたらキリがない。それぐらいなら、「いかに快適に待つか?」を考えた方が建設的だ。

 

私は短気で待つのが好きじゃない。理由は2つある。ひとつは、待つ時間があれば本を読みたいという活字中毒だからだ。幼少期の頃からTVのCM時間などに空き時間ができれば、即座に本を読み出す生き物だった。もうひとつは、何もせずじっとしているとツライからだ。身体が痛いか、しんどいか、かゆい。苦しさを感じないのは寝ているときぐらい、そんな状態なので意識を逸らせないとツラさが倍増する。私にとっては、何もしない時間は拷問に等しい。待つ時間など消滅してしまえばいいと思っている。

 

けれども、待ち時間を0にはできない。だいたい、病院と待ち時間はセットだ。大病院ならトータル待ち時間が4時間を超えることも珍しくない。病院を除いても、信号待ちや、会議中の沈黙、待ち合わせなど待つことは避けようがない。

 

待たざるを得ない。そして、待ち時間のたびにイラッとするのは心身によくない。だから、発想を転換した。待つ時間をどう過ごすかに集中した。

 

私の待ち時間のお供は本だ。いつでも、どこでも取り出せる本は暇つぶしにもってこいだ。以前は持っている本を読み切ってしまうことがあったが、電子図書のおかげで解決した。バッテリーにさえ気をつければ、読んでない本が消えることはない。

 

本を読めない時は考え事をする。会話の沈黙中なら、「相手はなにを言いいたいのだろう?」と予測する。体の調子が悪いなら、瞑想しながら自己チェックをする。キャラクターを設定して、物語を妄想することもある。面白いもので、いろいろ考え事をしているとふいに悩み事の解決法やアイディアがポツリと降ってくることがある。

 

音楽を聴く、絵を描くなど時間の使い方はなんでもいい。大事なのは、いかにストレスをためないかだ。世の中には毎回、遅刻する人もいる。待ち合わせで4時間以上、待たされたことがある。疲れとイラ立ちを押し殺し笑顔で出迎えた。怒ったところで、こういうタイプは懲りない。怒る時間はただの浪費だ。サッサと用事を済ませたほうが賢明だと判断した。もちろん、今では付き合いはない。他人の時間を平気で奪う人は他のものも奪っていく。トラブルを起こされる前にフェードアウトした。怒らないと受け入れるはイコールではない。

 

自分がされて嫌なことは、相手にもしない方がいい。

 

待つ

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  • 作者:太宰 治
  • 発売日: 2012/09/12
  • メディア: Kindle版
 

 

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