歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】メモにデメリットはないのか?

メモにデメリットはないのか?

 

2019年8月25日 自宅

 

期限まで1週間もない。もうすぐ動画サービスの有効期限が切れる。継続利用する気はない。だが、観たいと思った動画が6時間分ある。今日は時間があるのでまとめて視聴した。6時間視聴して書きとめた量はA4用紙1枚、これで十分だ。いい情報をありがとう。

 

『メモを取りなさい』

『書かないと忘れますよ』

『脳の記憶容量を開放しましょう』

 

入ってきた情報やアイディアなどを書くことは良い行為だ。しかし、なんでも書けばいいってもんじゃない。書き方を間違えると「ノートはきれいなのに頭には残っていない」という高校時代の友人のようになる。なお、友人はいつも赤点ギリギリだった。

 

私はあまり書かない。小さな頃から、書く量が増えると手首に激痛が走った。線維筋痛症のせいだったと今なら理解できる。けれども、当時はなぜかわからない。原因がわからないので周囲にはサボりと勘違いされる。だから、テストの点を落とすわけにはいかなかった。教師は試験の結果が良ければ放置してくれる。

 

学校や職場などで書くことを強制されるのは、理解と覚えさせるためだ。つまり、理解と暗記ができれば書く必要はない。私は書く量を減らす方法を身に着けた。

 

暗記のやり方は簡単、覚えたい内容を手書きする。次に覚えるまで音読する。これだけだ。漢字も英単語も科学の周期表も音読で覚えた。覚えることができれば、どんなにやり方でも文句は言われない。

 

次に書き方を変えた。”例をあげる”はex、”参考にする”はchなど略語を作った。コツは他人の略語をマネないことだ。せっかく略語を作っても、後から読んで分からなければ意味がない。他人が考えたモノよりも、自分で考えたモノの方が記憶に残りやすい。だからこそ、作るのが面倒でも結果的に他人の略語と同じになっても自分で考える。

 

最後は直書きだ。私は本に書き込みをしない。私は本を買えなかった時代が長かった。書き込みは図書館の本にはできない。なにより、書くと身体が痛くなる。当時の癖は今でも続いている。だから、ほとんどの本は書き込みをしない。ただし、教科書は別だ。

 

基本方針は『覚えられるモノは書かない』だ。つまり、教科書の文章のように何度も読むものは頭に残りやすい。これをノートに書いても学習効果は薄い。しかも、ノートにいちいち「どこに掲載されていたか?」がわかるようページ数を記入しなければいけない。教科書に先生の補足や理解しづらいところを直に書き込めば手間を省ける。

 

メモを最小限にする。これの最大のメリットは頭が鍛えられることだ。「書いていない」という状態が「覚えよう」という無意識に変わる。よくある話なのだが、メモるのに必死で講演の内容を覚えていない人がいる。人の話は言葉がすべてではない。表情やしぐさ、声の発し方にも情報が溢れている。メモをとるために多くの情報を見逃すのは、あまりにもったいない。

 

「すべては覚えられない」

「せっかく時間とお金をかけたんだ」

「できる限り多くの情報を持ち帰りたい」

 

その気持ちはわかる。私も「元は必ずとる」主義だ。しかし、すべてを書きとめる必要はない。講演だけでなく、書籍でも共通の法則がある。重要な部分は10%だ。あとはすべて、大事な10%のための補足説明でしかない。つまり、すべてをメモる必要は欠片もない。大事な10%の中で自分に必要なモノを書きとめる。これだけで、すべてを書きとめた人よりも費用対効果は高い。

 

どんな方法もメリットとデメリットがある。しかも、「自分に向いているか?」という視点もいる。世間での評価が高い。これは、自分にとって有効な方法である保証にはならない。頼るべき基準は「自分の知識やスキルが伸びたか?」、これだけだ。

 

同じ肉食動物でも

ライオンとチーターは得意分野が違う。

だから、狩りの方法も違う。

 

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