歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】歯の治療は楽じゃない

歯の治療は楽じゃない

 

2019年8月30日 歯医者

 

「あなたは抗がん剤を投与中なので、主治医の許可がないと治療ができません」

 

隣の椅子に座っている人への説明が聞こえてきた。聞こえた話によると、弱った身体には歯の治療は負担が大きすぎる。抗がん剤の種類によっては麻酔が使えない。だから、主治医の許可がない限り何もできないそうだ。やはり、歯の治療は大変なんだな。体調不良の貧血と低血圧で治療が途中止めになった。そして、10年ほど歯医者に行けずに虫歯だらけになった。そんな私には他人事とは思えなかった。

 

歯は脳や首など神経が集まっている所に近い。つまり、とても痛みを感じやすい器官だ。それゆえ、麻酔を使う。だが、麻酔も身体への負担が大きい。もし軽いなら、世の中に麻酔医という職業は存在しない。治療のタイミングがシビアな部位、それが歯だ。

 

私は小学生の頃、麻酔無しで歯の神経を抜いたことがある。通っていた歯医者が麻酔を使わない方針だったのだ。これが人生で一番痛かった。直腸にある出血中の傷口に麻酔の注射を直接2本、刺されたときよりも痛かった。あの神経を直接いじられる痛みは二度と味わいたくない。

 

ここまでヒドイ治療でなくても、歯の治療は体力がないと危ない。歯の治療の振動ですら注意が必要だ。例えば、妊娠初期に歯の治療をすると胎盤剥離(たいばんはくり)で流産の恐れがある。せめて安定期に入らないと歯の治療はできない。

 

麻酔も危険性が高い。麻酔は呼吸停止や血圧が下がりすぎる可能性を秘めている。私は血圧が低めで呼吸器が強くない。だから、麻酔を使われる量はいつも少なめだ。麻酔がゆるすぎて痛みを強く感じることもあるが命には変えられない。

 

出血も重要なポイントだ。神経に届くほどの虫歯や歯茎の異常は治療中に血が出る。歯を抜いたら、もっと血が出る。治療のためには仕方がないのだが、傷口が塞がるのには体力がいる。鉄分やタンパク質を消費するので、貧血気味の人は身体への影響が大きすぎる。免疫が弱っていると傷口が塞がらなかったり膿む場合もある。抗がん剤の治療中など、体力も免疫も弱っている人は治療できるはずもない。

 

歯の治療で困らない一番の方法は、きちんと歯を磨くことだ。そして、定期的に歯科で歯の健康状態を診てもらうことだ。他の病気と同じで虫歯も早ければ麻酔は必要がない。出血が伴うような治療もいらない。

 

これも忘れちゃいけない。手術や抗がん剤など免疫が落ちる治療を受ける前に、歯医者に行く。病気の治療だけでもしんどいいのに、歯痛も加わったら目も当てられない。医師からの指導もあると聞くが、言ってもらえるとは限らない。自分の身は自分で守る心意気が大事だ、余分に苦しみたくなければ。

 

痛い所が複数の場合、

弱い痛みは強い痛みに打ち消される。

だが、痛みに差があまりなければ

痛みが共鳴しあって増幅、もっと苦痛はひどくなる。

 

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