歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】広い知識にご用心

広い知識にご用心

 

2019年9月16日 自宅

 

私には悪いクセがある。つい、調べものに熱中してしまう。一度、気になってしまうと寝不足になっても徹夜で情報を漁ってしまう。知識の修得の早さや調べるスキルは上がった。だが、身体に優しくない。おまけに自分でも何がきっかけで調べたか、覚えていない情報がいくつもある。私の知識は穴ボコだらけだ。

 

今の社会は、いろんな情報がすぐに調べられる社会だ。けれども、知識がなければ欲しい情報にたどりつけない。はば広い知識があれば探しやすくはある。だが、落とし穴がいくつもある。

 

「はば広い知識がある」と言われる場合、大抵もうひとつの形容詞がつく。それは”浅い”だ。人脈でもよく”広く浅くつながる”なんて言い方をする。浅くが悪いわけではないが、ある心構えを忘れているとドツボにはまる。

 

『自分は素人だ』

 

覚えている知識が間違いかもしれない。

表面しか自分は知らない。

最新の情報を持ってはいない。

 

自分は未熟だということを自覚していないと、とんでもない恥をかく。恥をかくだけならまだいい。場合によっては、損害賠償で訴えられるような事態になる。個人でも油断はできない。

 

例えば、医療の知識で誤った情報を流す人は多い。商品をできるだけ高く売るために嘘を言う人もいる。だが、その多くはいい情報だと勘違いして広めてしまう。情報によっては命に関わるものも少なくない。医療情報を探す人は追い詰められている人が多い。誤った知識で被害を受けたとする。教えた人が「私も騙されていた」と言ったところで許してくれるはずもない。

 

私は病院通いの毎日なので、医師や看護師など医療関係者に話を聞く機会が多い。また、少しでも元気になりたいので医療情報は常に調べている。だが、専門家ではない。だから、医療や健康についての情報を発信するときは下調べを入念にする。医療関係者に直接聞いた話か、信用度が高い機関が発表している情報とズレていないか調べてから発信する。

 

もちろん、国際機関や国の発表も信用しきれない。そして、歴史が証明するように『ガセと言われた情報が真実である』、そんな例も知っている。だが、私にはそれを判断する専門家ではない。なので、自分の体で味わったことと情報が一致した時のみ発信する。

 

過去は情報の更新が遅かった。大昔なら、いくつも専門分野を抑えているのも当たり前だった。だが、今は違う。情報の更新は人が追いつけないほど早くなり、専門分野の深さも底が見えないほどだ。とても一人ですべてを把握することなどできない。専門家ですら、常に学び続けなければ置いていかれる。

 

なにより、情報の拡散スピードが違う。一人のつぶやきが世界中に1秒もかからずに広がる時代だ。「個人が話したこと」なんて言い訳はもはや通用しない。実際に裁判で訴えられる人も増えてきた。自分の発言への責任が高まっている。痛い目にあいたくなかったら、発信する前に「この情報は正確だろうか?」と考えるクセを身につけたい。

 

後悔は1秒でできるが

どれだけ時間をかけても

起こった事実を無くすことはできない。

 

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