歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったり生きる』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】思い込みの罠

思い込みの罠

 

2019年9月18日 病院

 

「これが痛くないやり方ですよ」

 

まさか、精神科で整体をしてもらうとは思わなかった。

 

今日は月1回の精神科に通う日だ。待合室で「早く呼ばれないかな」とイライラする人が多いのはわかっている。なので手短に済むよう、事前に医師に伝えることは脳内でまとめておく。他の病院で検査をしたり薬が増えたときは、検査結果や薬の説明書も持参する。私の治療はカウンセリングと栄養療法が中心だ。それでも毎回、血液検査でひっかかる。心と同じく体もなかなか治りにくい。無茶をしたのが10年単位だ。仕方なくはある。

 

いつもは会話のみで診察が終わるのだが今日は少し違った。医師が「今日は時間に余裕があるので整体をしてみますか?」言い出した。私は線維筋痛症なので普通の整体は痛すぎて耐えられない。しかし、私は医師の申し出を受けることにした。

 

「痛くないやり方がある」、そのフレーズに興味をもったからだ。足の指つぼマッサージなど痛みの強い整体はよく聞くが、痛くないパターンは聞いたことがない。半信半疑を笑顔で覆い、「よろしくお願いします」と頭を下げた。整体中は女性の看護師さんが側にいてくれた。ちなみに主治医は30代の若い男の先生である。いろいろ察した。

 

痛くない。

足を持たれているのに痛くない。

しかも、整体後は体重が5キロ減ったかのように軽い。

 

すごいや。

 

あまり期待していなかったのに、すごく効果があって驚いた。自宅でできる簡単な運動も教えてもらった。肋骨に手を当てて右左に腰をひねる。左右にひねるとき、ひねる側の肋骨を持ち上げるように手を当てる。真ん中に戻すときは力を抜く。これを繰り返すだけで全身の痛み、とくに腰痛がマシになる。起き上がるときはうつ伏せが楽な態勢、これも教わった。

 

線維筋痛症は全身が痛い。特に起床時が私は一番痛い。立つ動作よりも、寝ている状態から座るのが痛い。肋骨体操はこの最もツライ痛みを軽減してくれた。教えてくれた医師を拝みたくなった。疑い半分で申し訳なかった。

 

内科なら予想ができた。精神科で体の動かし方を指導されるとは意外だ。よくよく考えれば不思議ではない。怪我のリハビリで心が追い詰められ、精神科に通う人もいる。この病院に来るたび、高齢の患者さんを見かける。通っている病院は入院施設もある古くから続く病院だ。生活指導の張り紙も貼ってある。私が気づいていなかっただけだ。

 

何か月も通っていたのに、今さら精神科の治療の幅を知った。心の治療というイメージを強く持ち過ぎていた。日頃から『思い込みに気をつける』と心がけているのに。反省である。

 

心に深く刻まれているモノほど思い込みは深い。しかし、そのほとんどは無意識できっかけがないと気づけない。どれだけ気をつけてもゼロにはできない。できることは「思い込みがあるかもしれない」と常に振り返って考えることだけだ。

 

本日、精神科に来たことで思い込みの怖さを改めて実感した。これだけでも病院を訪れたかいがあった。先生、ありがとう。そして、「信じきれなくて、ごめんなさい」。誠に申し訳なかった。こんな疑り深く、素直に感情を表に出せない。仮面をつけるどころか猫の着ぐるみを着ているような人間だが、これからもどうぞよろしくお願い申し上げる。

 

最も解消すべき思い込みほど

心の沼深くに潜んでいる。

見つけるのも難しいが、

取り除くのはもっと難しい。

 

 

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