明るい未来は質問でつくる
2019年10月10日 自宅
「どうするか」
どうしても行きたいイベントがある。だが、体力に不安しかない。しかも、イベントがある日が通院の日に挟まれている。むむむ。後半の通院の日は診察時間を予約していない。別の日に変更しても病院へ迷惑をかけない。診察中に「今回は間が空きましたね」と言われるぐらいだ。これを延期しよう。スケジュール帳に変更を書き足した。
「できない」
何かを始めるときに考えすぎれば、やらない理由はいくらでも出てくる。時間がない、お金がない、ツテがない、言い出したらきりがない。だから、自らに問いかける。『どうすれば、できるようになるか?』と。
動画を観る。
本を読む。
人の話を聞く。
何かをきっかけに「自分もやってみたい」と思っても、いつも私は健康が立ち塞がる。実用書を読んでも半分は実行できない。早起き、規則正しい生活、決まった時間に食事、すべてアウトだ。成功本でいえば、私はダメ人間の部類だ。皆勤賞は一度もとったことはない。だいたい2か月目で挫折した。仕事も週6日勤務は1年が限界だった。
「病気だから仕方ないよ」
言い訳しようと思えば、いくらでもできた。けれども、それじゃあ生きていても楽しくない。だから、自分に問いかけ続けた。
「どれならできる?」
「条件は変えられないか?」
「応用できるものはないか?」
早起きはできない。だが、早起きの一人の時間をつくるメリットは確保できる。規則正しい生活はできないが、締め切りを守る生活で心は鍛えられる。決まった時間に食事はできないが、腹八分と寝る前に食事を控えることで胃腸を労われる。
こんな風に紹介されている真意をつかむことで、できることを増やしていった。この考えを行動にも応用した。
たとえば、行きたい場所がある。
けれども、今は行く体力がない。
どれぐらい体力が戻れば行けるようになるか?
目標の体力を取り戻すために何ができるか?
今、この瞬間からできることは何か?
「できない」とあきらめるのではなく、「どうすれば可能か?」と自分に質問する癖がついた。人間は現金なものだ。体力を取り戻すためのリハビリはやる気が起きない。だが、行きたい場所があるとガラッと気持ちが変わる。馬にニンジン効果は強力だ。
「あきらめるのは慣れている」と悟ったようなことを思っていた。そんな子供時代と比べて、さらに今は体力がない。自由に体を動かせる時間は減ってしまった。けれども、「どうすれば、できるようになるか?」思考になったおかげで、できることは格段に増えた。今では「もったいないことをしたな」と苦笑いで当時を思い出せる。
自分の思い通りにならないことはもどかしい。悔しさとむなしさで泣きたい日もある。だが、未来を悲観してはいない。工夫をすれば叶う目標はいくらでもあると知っているからだ。
すべてが叶うなんて、夢物語は信じていない。それでも、今の延長線上に未来があるとは感じていない。行き先を選ぶことぐらいはハンデがあってもできる。そう、私は確信している。
質問は人生の水先案内人だ。
どの案内人を選ぶかで
たどり着く場所が変わる。
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