歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】えっ、この金額でいいの?(新幹線編)

えっ、この金額でいいの? (新幹線編)

 

2019年10月23日 自宅

 

「そんな選択肢があったのか」

 

『良いものに巡り合えた』と、ほくそ笑んだ。

 

私は福岡に行きたい願望がある。目的は”へし切長谷部”という刀を観賞するためだ。今いる場所は大阪、新幹線の大幅な割引路線ではない。

 

高校時代に、一度だけ福岡に訪問したことがある。将棋の大会だ。お金は交通費、宿泊費は学校持ち、お土産代と食事代だけ用意すればよかった。すべて学校が手続きをしてくれたので、いくらかかったかは知らない。そこまでしてもらったのに、最も記憶に残っているのはとんこつラーメンのうまさだ。

 

だから、調べてみてびっくりした。新幹線で片道15,000円以上する。バスなら片道5,000円前後だが10時間以上かかる。体力へっぴりが利用できる手段ではない。飛行機は空港が遠いので論外だ。

 

60代後半の父に負ける体力しかない。そんな私がとれる手段は新幹線一択だ。移動時の体力を節約しなければ、福岡に着いた瞬間に倒れる。いや、移動中に救急車を呼ばれる危険性すらある。そんな結末は絶対に嫌だ。

 

だが、お金に余裕があるわけではない。身体が痛くて動けなければタクシー、栄養を食事でとりきれないのでサプリメントが必須、フラフラならば出前、病人は出ていくお金が多いのだ。健康が一番の節約だとつくづく感じる。

 

そんな私に、ある情報が飛び込んできた。往復で15,000円におさまるプランがあるらしい。この情報をもたらしてくれたのは”刀剣乱舞”のコミュニティだ。持つべきものは趣味友である。日本中から福岡に向かったメンバーの情報なので信ぴょう性が高い。はやる胸を押さえながら、示されたリンクをクリックした。

 

安い!

 

大阪から福岡に向かう代金が6,900円だと。

駅構内で使えるクーポン券もある。

おまけにグリーン車が500円で利用できる。

 

片道6,900円は平常時、ゴールデンウィークとお盆は9,500円と書いてある。なんの問題もない。「人混みを避けなさい」と医師に指導されている私は、人が多い時期に観光地になんて行けない。致死率が高いウイルスの海に自ら飛び込むに等しい行為をする気はない。観光地へは、いつも平日に向かう。デメリットは欠片もない。

 

新幹線の”ひかり””こだま”で早朝か昼間を選択できるらしい。ひかりを選択すれば、プラス500円でグリーン車を選べる。これは、ひかり一択だ。

 

ひかりの方が到着時間が短い。そして、グリーン車は席が広く足元スペースにも余裕がる。『移動の時間と疲れを最小限にしたい』、この希望にぴったりの選択だ。

 

待て、油断をするな。

 

大きく書かれている値段は信用できない。事務手数料が1,000円とか、チケット送付代金500円とか、細かくお金をとり安くならない例がよくある。電車が動き出してすぐの時間で、とても利用できない時刻を指定してある場合もある。隅から隅まで読み、契約書に目を通すまで1ミリも心を動かしてはならない。

 

大丈夫だった。

 

座席の指定が出来ない。

乗り遅れたらアウト、途中下車もできない。

キャンセル料がかかる。

 

つまり、予定通りに電車に乗ればいいだけだ。お金が余分にかかるリスクもない。災害などで運休した場合は払い戻してくれるらしい。これなら、いいな。

 

”JTB トク得! ひかり・こだまプラン”、安心して紹介できる。

 

誰かに伝えるとき、中身は必ず確認する。これはチケットのようにお金に関わるものでも、医療のような情報でも変わらない。調べておらず、見た・聞いただけの知識では怖くて書けない。過去に痛い目をみたことがあるので、確認作業はもはや習性だ。疑り深い性格になってしまったが、不確かな情報を流すよりはマシだろう。JTBのような大手だろうと、よく訪問しているコミュニティの情報だろうと例外はない。

 

この旅行プランは良いモノのようだ。ちょうど、九州に行きたいと言っていた友人がいる。スマホをポチポチ、メッセージを打った。

 

臆病より、勇敢が称えられやすい。

だが、勇敢な人は生存率が低い。

生存率が高い勇敢な人は、臆病さも兼ね備えている。

 

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  • 作者:高島 宗一郎
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