歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】サムネ=タイトルが命

サムネ=タイトルが命

 

2019年10月24日 自宅

 

私はニコニコ動画の常連だ。あまり訪問しない期間もあったが、『刀剣乱舞』で常連に復活した。日々、へし切長谷部の動画をあさっている。

 

メインの目的は『刀剣乱舞』の動画だが、それ以外を視聴しないわけじゃない。11年継続プレミアム会員の認定スタンプを押されているぐらいだ。他の動画もちょこちょこチェックはしている。初音ミクさんのようなボーカロイドも、ファミリーマートやトヨタ、Googleに採用される前から知っている。

 

読書のジャンルがバラバラなのに、動画の視聴には一貫性がある。

 

そんなはずはない。

動画視聴のジャンルもバラバラだ。

メインが物語という軸はぶれないが。

 

MMD動画の精巧さに感動し、ゲーム動画のかけあいで爆笑する。ニコニコ動画なら、普段は怖くて観れないホラーゲームもいける。おそらく、映像の上を流れるコメントが恐怖を軽くしてくれるのだろう。『バイオハザード』や『零』もビビりながらも楽しめた。床下からのモンスター出現は、一人プレイなら泣いていた自信がある。

 

熱中すると時間泥棒なニコニコ動画、実は文章との共通点がある。

 

『アクセス回数はサムネイルで決まる』

 

サムネイルは一枚絵、短縮してサムネと呼ばれることが多い。映画の上映前に柱などに貼られているポスターのようなものだ。動画の一部分を切り取ったり、別に画像を作る。この1枚の画像がアクセス数を決める。

 

文章ならタイトルに当たる部分だ。これがダメだと、人気の動画投稿者以外はアクセスが伸びない。いかに「内容が気になる」と思わせるかが勝負だ。なお、動画タイトルとサムネの合わせ技で人を集める場合もある。とても美麗な画像に『かっこ悪い動画の作り方』なんてタイトルがついていたら、気になって仕方がない。

 

良い動画は数多くある。アクセスが少ないから、悪い動画とは限らない。だが、アクセス数が多い動画は例外なく王道だ。

 

まず、サムネで「観たい」と思わせる。

次に中盤~終盤に見せ場がくる。

そして、ラストの後味がいい。

 

文章の構成と全く同じだ。サムネが平凡で、見せ場がまったくなく、終わりに不満が残る動画がアクセス数を稼ぐことはない。バッドエンドな展開でも、感動させる締めが待っている。再生数が1万回超えの動画なら、期待外れはほとんどない。好みに合わないことはあっても、「すごい」と思えるポイントは必ずある。

 

そして、再生数が1万回に届かないのに良い動画の多くはサムネで失敗している。どんなにいい動画でも、クリックされなければ魅力が伝わらない。ニコニコ広告の機能で多少は補えるが、完全ではない。だいたい1~5分の動画が観てもらえるかどうかは、たった1枚の画像にかかっている。

 

この一枚の画像が文章でいえばタイトルだ。よほどの有名人でない限り、タイトルがだめなら読んですらもらえない。本文のできより、タイトルがアクセスの差を生む。納得できない作り手が多そうだが、これが現実だ。

 

ベストセラーの陰の立役者である編集者の中には、1冊の本に100単位のタイトルを考える怪物がいる。それほど、タイトルは重要な存在だ。タイトルに最も時間をかけるライターも存在するらしい。タイトルはお店の玄関のようなものだ。玄関がパッとしなければ、入ってくるお客さんも少ない。

 

どれほどおいしい料理も、

食べてもらわなければ味は伝わらない。

 

 

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