歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】病院通いを利点にするためにできること

病院通いを利点にするためにできること

 

2019年11月14日 自宅

 

「実はね」

 

これは、貴重な情報が手に入るチャンスだ。

顔の輝きを抑えこんで発言を待った。

 

私は月に最低2回は病院に行く。多い時は5回だ。しかも、内科・精神科・歯科・免疫内科・眼科と行く場所がばらばらだ。いつもと違う症状が発生すると、大病院が追加される。我ながら、多彩さにめまいがする。

 

おまけに亡くなった母が慢性肝炎と慢性腎炎と高血圧に事故の後遺症と免疫不全、父が心臓病でペースメーカーと低血圧、叔父を2人ガンで亡くしている。友人まで枠を広げると無呼吸症候群などの難病患者もいる。もはや、病気のデパート状態だ。

 

こんな環境で、病気に詳しくならないはずがない。

 

そして、ここでコミュニケーション能力が活きてくる。私は素直に医師の指示に従う。病気について、自分でも勉強する。けれども、友人のように英語の論文を読んで医師に間違いを指摘するような行為は行わない。結果、担当の症状以外の情報についても教えてもらえる。また、判断が医師の中でも分かれるような、最新の治療についても教えてもらえる。こういった専門的な情報は、なかなか個人では入手できない。

 

「平等じゃないなんて、ずるい」

 

医師は聖人じゃあない。感情を持った人間だ。親切にしたい相手は無意識に選んでしまう。重い肝臓病なのに何度言ってもお酒を飲む量を減らさない患者と、お酒を減らそうと努力している患者、どちらに好感を持つだろうか? 『バカな子ほどかわいい』という言葉があるが、医師は忙しく、他者の命を預かる責任の重い職業だ。そういった心の余裕を期待する方が無理がある。

 

医師の言うことを無批判に信じろ、とは言っていない。『患者を苦しめるために生まれてきたのか?』と疑いたくなるような、ひどい医師も世の中には存在する。ハッキリ言って、歯の神経を麻酔なしで抜かれたときは殺意が沸いた。『ダメ医師列伝』という物語を書いてしまおうか。そんな風に思えるほど、ネタはたくさんある。

 

だが、とんでも患者もヒドイ。糖尿病なのに甘いケーキを毎日食べて、体調が悪いのを医師の責任にする。こんな冗談のような話がゴロゴロある。どっちも、どっちだ。

 

医師や患者という肩書をとれば、人と人の付き合いだ。真摯に対応してほしいなら、まずは患者であるコチラが敬意をもって対応する。それでもダメならば、病院を変えればいい。自分がきちんとしていないのに、相手に最高の対応を求めるのは無理がある。親切にしてほしいならば、先に親切にすればいいだけだ。

 

肩書は服のようなものだ。

本人の一部ですらない。

 

人を動かす 完全版

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