Giveばかりじゃダメ
2019年12月1日 公園
今日は、あるご夫婦と町をブラブラした。お二人とは、お会いして10年が過ぎる。いつも、気づかってくださる。眺めているだけでほのぼのするほど、いつお会いしても仲がいい。理想の夫婦、そんなイメージだ。
お会いした回数は少ないのに、なぜか可愛がられている。とても不思議で、少し照れ臭い。最初は遠慮をしていたが、悲しそうな、心配そうな表情をされた。罪悪感を抑えきれず、今では素直に甘えている。イイノダロウカ。
昔の自分が見たら、きっと驚く。
そして、忠告するだろう。
もらってばかりじゃ危ない、と。
今では、へらへらして過ごしている。けれども、すべてを疑いたくなるような経験を幾度もした。だから、好意を向けられると緊張する。何かお返ししなきゃ、と焦ってしまう。焦りすぎて、おかしな失敗をたくさんした。相手を怒らせたこともある。
けれども、最近やっと気づいた。
素直に受け取ることで、喜ぶ人もいるのだ、と。
Giveが大事、何より先にGiveが大事と騒がれている。それは、同意する。欲しがってばかりで、何も提供しない人は嫌われる。通称、クレクレ君だ。だが、過剰なGiveは相手に負担を与える。お返しできない申し訳なさで、離れていく人もいる。
ちなみに、この申し訳なさにつけこむ商法がある。申し訳ない気持ちを抱かせて、営業を仕掛けて商品を売る。たいていは商品と値段があっていない、悪い意味で。恐ろしい世の中だ。
交流というのは、キャッチボールだ。
ボールを投げたら、次は受け取るのが自然だ。
そこまで、難しい話じゃない。
そして、何を大事にするかは人それぞれだ。モノやお金で返すよりも、笑顔でありがとうが最も嬉しい人もいる。相手の人の好さに甘え続けるのは論外だ。しかし、好意を届けたときは申し訳ないよりも、ありがとうがいい。笑顔でありがとうが、最初のお返しだ。
友人のように、照れくさくて暴言を吐く人は損だ。相手が性格をわかっていないとケンカになる。内面を理解していれば、かわいいなと和めるが。初対面で無理がある。素直にありがとう、これがベターな選択だ。くれぐれも友人のように、贈り物にケチをつけるような行動はしない。あの不器用さは直りそうにない。傍で観ていると、面白くはあるが。
大きすぎる好意が、人間関係を押しつぶすことがある。
お互いさまが、人付き合いのコツだ。
自己紹介でもある記事
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