映画『シティハンター』(フランス版)は愛しかなかった
2019年12月2日 映画館
今日は楽しみにしていた日だ。
海外から情報が入ってきた。
あの日から、ずっと気になっていた。
凄まじい愛で原作者を口説き落とした
フランス人監督がつくった作品
『シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』
近くの映画館で公開される日を、指折り数えて待っていた。いつもは引きずり出される映画狂の友人を、逆に引きずって映画館に向かった。少々、体調が悪かったが、家族も説得してきた。物語がからむと私が一歩も引かないのは、家族も理解している。あきれ顔で見送ってくれた。
あぁ、映画館が近づいてきた。
目立つ位置にポスターが貼ってある。
何回見ても、海坊主さんがそっくりすぎる。
楽しみでたまらない。
友人を引きずりながら、
映画館に向かう足を力強く進めた。
みた。
なんか、すごかった。
これほど、
気合いの入った実写映画ははじめてだ。
作品への愛が、すごい。
『シティーハンター』へのリスペクトもすごい。
これが、フランス人の本気なのか。
原作者が絶賛したのも納得だ。喜んで、作品製作の許可を出すだろ。作中の音楽も驚いた。なんと、アニメ版『シティーハンター』の曲をそのまま使っている。カラスのマークもアニメと同じだ。原作が大好きなファンであれば、あるほど、感動が止まらない。下品さも、エロさも原作そのままだ。
アニメ版『シティーハンター』の表現は、原作のコミック版『シティーハンター』よりマイルドだ。激辛カレーと甘口カレーぐらいの差がある。初期のアニメ版『シティーハンター1』は差が少ない。だが、数字が進むにつけ甘口になり、アニメ版『シティハンター3』の頃には血の表現も、色気のある表現も減った。時代の流れなので仕方がない。だが、原作ファンとしては残念に思っていた。
なお、女性が色っぽい表現や荒っぽい表現が苦手だというのは偏見である。ミリオタもギャルゲー好きの女性もいる。性別をきれいに隠して、ネット上でウロチョロしている女性は20年前からたくさんいる。最近、増えたのではない。ただ、隠す必要が無くなっただけだ。2ちゃんねるに日参していた、あの時代が懐かしい。
帰宅後、『シティハンター』愛を炸裂させた監督について調べた。
さらなる驚きが待っていた。
え? そこまでなのか。
冴羽獠役を演じた役者さんが、監督だった。
演出、脚本、主演、資金集め、原作者への交渉、
すべてをほぼ一人でこなしたというのか。
愛が、愛がすごすぎる。
おそらく、同じ『シティハンター』ファンたちを筆頭に、多くの人に助けられたとは思う。だが、その人たちを動かしたのはフィリップ・ラショー監督の『シティハンター』への愛だ。
好き
この感情は、すべてを塗りかえる。
私の確信を強めてくれる作品だった。
これほどの愛をみせてくれた
フィリップ・ラショー監督には
尊敬の念しか感じない。
フランス人の愛の強さを
見せつけてくれて、ありがとう。
好きは最強の感情だ。
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