歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】読む力が落ちているのは、若者だけなのか?

読む力が落ちているのは、若者だけなのか?

 

2019年12月5日 自宅

 

 Twitterで炎上している。

見慣れた光景だ。

 

お互いの言い分を読んでみる。

あれ? ありゃー。

 

これ、すれ違いだ。

よくあるパターンではある。

 

 ただ、

怒りが渦巻くだけの

哀しい争いだ。

 

読解力の低下、この言葉が単独で語られることはない。ある言葉がセットでつく。”若者”だ。”学生”や”新社会人”、”部下”の時もある。30代未満を示すことが多い。私は疑問を抱えた。

 

読む力が低下しているのは、若者だけなのか?

 

子どもの世界は、大人の世界の鏡だ。いい点も、悪い点も映し出される。なぜならば、子供は親のマネをするからだ。しかも、悪いところをマネすることが多い。いじめ問題も、言い換えれば大人の世界をマネた結果だ。

 

そう考えると、若者だけが読む力が低下している。

これは、おかしくないだろうか?

 

若者を教育していた人は、なぜ能力の低下を放置したのか? 

 

私は本好きだ。多少、苦労はするが明治や江戸時代の本も読む。現代語訳を含めれば、平安時代や古事記、日本書紀も読む。海外の作品も例外じゃない。ジャンルはまったく統一感はないが、古典をいろいろ読んでいる。すると、嫌でも気づく。

 

現代の本は圧倒的に漢字が少ない。文章の長さも短くなっている。これは、海外の本も同じだ。翻訳文からですら、難しい表現が減っていると伝わってくる。本だけに限らない。映画のセリフも、簡単で短くなっている。TVは言うまでもない。

 

「教育の機会が増えて、本を読む人が増えた」

「お金を自由に使える人も増えた」

 

「だから、エリート向けではなく

 一般の人がわかりやすいように傾向が変わっただけ」

 

 これも、理由のひとつだとは思う。だが、漫画まで簡単になっている説明には足りない。浮世絵にかわら版など、現代でいう漫画のような存在と比較しても難易度が下がっている。そして、難易度が下がっているのは一般向けだけではない。

 

学術論文

 

研究者クラスでも質の低下が叫ばれている。そして、思い出してほしい。『マスクはありません』と張り紙がしてあるのに騒ぐ人は、30歳未満の人だけだろうか? 高齢者は一人もいないのだろうか? この結論に、たどり着くしかなかった。

 

すべての年代で、読む力が下がっている。

 

もちろん、個人差はある。昔から文章の意味を読み取れない人は多かった。インターネットで読む力の足りなさが見える化した、だけなのかもしれない。だが、これだけは言える。

 

読む力がないと、これからの時代は大変だ。

 

文章での交流が学校でも、仕事でも必須だ。たとえビデオ会議だとしても、資料は文章のかたまりだ。しかも、音声や動画は相手の時間を奪う一面がある。お互いの時間を大事にする人は、文章での交流を上手に利用している。文章が読む力が足りないリスクは大きい。そして、読む力が弱い人の文章はわかりにくい。

 

Twitterでの空しい争いのほとんどは、誤解が積み重なったものが多い。お互いに相手の意見を聞いていない。そして、自分の意思を上手に伝えられていない。ついには、感情がこじれて意地の張り合いになる。それぞれのフォロワーが参戦、面白がっている人も参戦する。そして、無茶苦茶になる。統率がとれているだけ、炎上商法の方がましなレベルでひどい。

 

『きちんと読めているのだろうか?』

 

常に疑いをもって、文章を読まなければいけないな。

Twitterの炎上を眺めながら、物思いにふけった。

 

長い文章よりも

短い文章がより難しい。

 

なぜならば、

説明不足で

誤解が生まれやすいからだ。

 

 自己紹介でもある記事

www.ayube.jp

 

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