歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】見た目ではワカラナイ

見た目ではワカラナイ

 

2019年12月18日 京都

 

今日は、どうしても参加したい集まりがあった。場所は京都、今の私には遠い地だ。寝たきりから回復後に、杖をついて向かった初めての遠出も京都だった。なんという偶然だ。その時と同じくらい、慎重に準備をする。腹巻を装備して、カイロも懐に忍ばせる。マフラーに手袋もしっかり装備した。頭にフードも被っている。

 

完全防備で京都に向かった。

 

「赤ずきんちゃんみたいだね」

 

ブフッと吹きだしそうになった。

 

私は服装センスが壊滅的だ。だから、服の組み合わせはパートナーに丸投げしている。今日の衣装も何を着ていくか相談した。結果、赤い毛糸のフードに白いモフモフがついた上着に緑のズボン、赤と緑のチェックのマフラーに茶色の手袋、見事なクリスマスカラーになった。

 

クリスマスツリーみたいと言われると思ったのに、まさかの赤ずきんちゃんである。私は39歳のアラフォーなのだが。コロボックルのように低い身長と、アニメみたいと言われる高めの声、眼鏡と皮膚よわによるノーメイクで加速された童顔がいけないのか。

 

喜んでいいやら、悲しんでいいやら、とても微妙な心地になった。自分で選んでいれば、こんな感想はもらわなかっただろう。自分で選んだら、深緑のセーターに緩めのジーンズ、茶色のロングコートに黒手袋になる。

 

ふと、気づいた。

 

見た目と中身の好みがまったく逆だ。

 

パトナーの見た目は強面だ。背は高くはないが、クマのような筋肉質な体格をしている。声も低めだ。派手な服装でサングラスをしたら、裏家業の人に間違われるレベルである。

 

その中身は繊細でかわいいもの好き、甘党でアイスクリームが大好きである。お酒に強くて、機械好きという見た目通りなところもあるが。

 

私の見た目は威圧感がゼロである。子供服を違和感なく着こなせてしまう、中学生時代から声も、身長も変わっていない。体重が重くなって、おでこが広くなっただけである。むしろ、中学生の時は人生のどん底だったので表情が暗い。写真レベルでは、今の方が若いくらいだ。

 

そんな私の好みはお酒もお茶もストレート、決断3秒の短気な生き物だ。細かいことは気にするな、適当すぎる生き物である。パートナーと甘いもの好き、かわいいもの好き、機械好きは共通している。共通点なしに10年以上も付き合えるほど、私の心は日広くない。

 

こんなギャップコンビなため、喫茶店ではいつもスタッフさんを困惑させる。ブラックのコーヒーとアイスココアとケーキのセットを注文する。スタッフさんは、私の前にケーキセットを置こうとする。

 

残念、逆である。強面の方が、クリームたっぷりアイスココアと季節のケーキだ。童顔のチビが、ブラックコーヒーである。焼き鳥屋でも強面がビール、童顔が焼酎ストレートだ。常連になるまでは、注文の度に訂正する必要がある。メンドイ。

 

私が見た目で人を判断せずに済んでいるのは、自分とパートナーのおかげである。毎日、世間の印象とのギャップしかない行動を繰り広げている。これで、世間の当たり前を信じられるはずもない。

 

京都に集まった方々にかわいいとの賞賛をいただきながら、自分の見た目詐欺レベルの高さに苦笑するしかなかった。すまない、このかわいさは強面のおっちゃんのセンスで私じゃないんだ。その事実を口にすることはできなかった。

 

人は見た目では判断できない。

注目すべきは、行動である。

 

見た目はつくれるが、

行動を偽り続けることはできない。

 

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