歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】経験者は安心する

経験者は安心する

 

2019年12月22日 レストラン

 

心配するパートナーを置き去りに、毎月恒例の法律の勉強会に参加している。今回は欠席しようかと思ったが、ある理由により出席している。

 

出産経験ありの女性が多い。

 

私がちゃっかり紛れ込んでいる会の中では、圧倒的に出産経験者の出席率が高い。主催されている司法書士の先生も子育て中だ。あと妊娠の話を聴けそうな相手は、商店街のおば様たちぐらいである。今回は、どう考えてもチャンスだ。

 

法律の勉強会で、妊娠の話をしてもいいのか?

 

まったく問題はない。雑談の時間があり、話題はいつも統一感がない。法律の勉強会なので専門家や経営者が多い。そのため、経済の話が多めだ。だが、女性参加者が多いので、子育ての話もチラホラ出る。ここで、普段の交流が活きてくる。

 

受験や育児の困りごとをふんふん聞き役していた。なぜか相談を受け、ちょっとだけアドバイスもした。今回は私の番だ。弱り顔で悩みを打ち明けたら、きっと色々と教えてくれるはずだ。気まずい空気が流れたら、サッと引けばいい。何も問題はない。

 

 「実は~」と気弱な声で相談をしてみた。

 

相談して正解だった。

さすが、経験者だ。

アドバイスが具体的で心強い。

 

激励の言葉までいただいた。

感謝の言葉しかない。

 

パートナーには言いづらかった不安も、するりと口に出していた。不安の対処法から健康管理、起こりうるトラブルなど、細かく教えてくださった。母親の包容力を、それぞれの女性から感じた。お母さんはすごいな。思わず、目元がほろりとした。私は非難には強いが、優しさには弱いのだ。

 

今日、法律の勉強会に参加してよかった。まったく関係ない相談を許してくれた、皆様の心の広さに感謝である。むしろ、主催の司法書士の先生が最も親身だった。先生が仕事に困らない理由がわかった時間でもあった。

 

経験者のアドバイスほど、安心して聴けるものはない。確かに、自分には当てはまらないアドバイスもある。だが、決して無駄にはならない。状況が変わって、適切なアドバイスに代わることは少なくない。自分は使わなくても、別の誰かに有益なアドバイスなときもある。おまけに、相談した相手との親密度も上がる。

 

自分の弱った姿をさらけ出すのは勇気がいる。相談を持ちかけるのも、私のような意地っ張りタイプには、なかなか高いハードルだ。だが、頑張ってハードルを越えた先には、自分だけでは見られない世界が広がっている。ハードルを越えようとして石につまづいたとしても、ハードルの前で立ち止まっているよりはいい。少なくとも、勇気を出して行動した結果だけは残る。

 

どれほど論理を操っても、

実話のリアリティは超えられない。

 

もし超えることができたとしても、

いつかは正体が見破られる。

 

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