感情の海に溺れかけても
2020年1月30日 自宅
もうすぐ、1月が終わる。
年末年始を振り返ってみた。
うん。
近年まれにみる波乱だった。
一昨年は寝たきりから復帰の直後に、父とパートナーが心臓の手術をした。あの時も大変だった。だが、心のダメージは今回の方が厳しかった。妊娠で喜び、周りの助けに感謝し、流産に哀しむ。そこに、新型コロナウイルスの流行なんて騒ぎが襲ってきた。私の人生は、安定という言葉が欠けているとしか思えない。
逆に言えば、波乱に慣れきっている。多少のことでは動じない。前回、流血して救急車で運ばれたときもそうだ。周りが『なんでこの人、落ち着いているんだ』と変顔をするような対応ができた。
感情が揺れてない、わけではない。むしろ荒れた海のように乱れ狂っている。ただ、感情に飲み込まれないだけである。感情の海に溺れてしまえば、破滅が待っている。それを、多くの方の人生を観察することで学んだからだ。
感情で思考が埋まる。
これは、冷静さを失うということだ。
人生トラブル時の対応は、災害時とまったく同じだ。状況をしっかりと見極め、必要な行動をとれた人だけがどん底から這い上がれる。冷静さを失えば、山道でブレーキの壊れた自動車のように崖下に落ちるだけだ。一度、崖下に落ちてしまえば、這い上がるのは簡単じゃない。這い上がれないまま、一生を終える人も少なくない。
勘違いしないでほしい。
感情を抑え込むのではない。
感情が凍りついたことがある。自分の身に起こること、すべてが他人事の感覚だった。まったく味のない料理を食べ続けるような日々、生きているのが嫌になる思考すら消え失せた。ただただ、窒息しそうなほど重苦しい時間だった。二度と味わいたくはない。
感情のない人生ほど、つまらないものはない。
だが、感情に溺れれば破滅へ近づく。
大事なのはバランスだ。右脳と左脳で思考するように、感情と冷静さの両方を活用する。どちらか、ではない。両方が比べようもないほど大切なのだ。厄介なのが、ちょうどいいバランスをみつける難易度が高いところだ。私も、未だ答えが出せない。ヤレヤレダ。
感情は暴れ馬である。
放置すれば、危険な場所に突っ込んでいく。
だからこそ、冷静さという手綱が必要なのだ。
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