心を壊しやすい人は
2020年2月4日 病院
「良い人すぎる」
ただの小心者である。
今日は精神科の通院の日だ。待合室が満員電車みたいだったら、そんな不安を抱えながらてくてく歩く。その心配はいらなかった。待合室にいる人数がいつもの1/3だ。ガラガラのスッカスカである。ほとんどの人がマスクをしている。ほっと力が抜けた。
30分ほど待ち、診察を受ける。流産やその後の体調に救急車で運ばれたことなど、3分ほどで説明する。主治医がキラキラした顔でこちらをみる。
「自分がしんどい時に、周りを気づかえるなんて良い人すぎる」
WHAT?
驚きのあまり、脳内に英単語が浮かんだ。ただのビビりなのだが。他人の迷惑になると自分の胃にダメージが来る。だから、最小限の被害で済むように動いただけである。自分の内臓を守っただけだ。
もっと自分を大事にするように、とのコメントをもらってしまった。すでに、自分の感情を最優先で生きている。これ以上、どうしろというのだろう。納得いかないものを抱えながら、診察室を後にした。
その後、主治医と似たようなコメントを薬剤師さんにまでいただいた。しかも今度は2人セットである。救急車で運ばれた日、百貨店で助けに来てくれたお姉さま2人に初対面で「もっと自分を大事に」と連呼されたのを思い出した。そんなに、私の行動は無茶なのか。流血中に、ちょっと倒れる場所を調整しただけじゃないか。確かに、周りを少し掃除もしたけれど。血は汚れが落ちにくいのだ。放っておくなんてできない。
自己満足だと訴えるたびに、相手の目が生温かくなる。
なぜ、なぜなんだ。
とてつもなく、理不尽である。
ただ、本日の待合室で気づいたことがある。
まだ、新型コロナウイルスの情報が少ない。街中ではマスクをしている人が少ない。それなのに、精神科の待合室では9割の人がマスクをしていた。もちろん、私もマスクを装着していた。この光景に、心を壊しやすい人の特徴がよく現れている。
周りを気づかう人が多い。
私のように一部例外はいるが、心を壊す人は優しい人が多い。周りに気を配りすぎて、自分をないがしろにしてしまう。また、世間のイメージとは違い、心が強い人が多い。弱い人は、心が壊れる前に我慢できずに逃げだす。精神が粉々になるほど我慢できる人を心が弱い人だとは思えない。
私が抱えている症状、線維筋痛症と解離性障害には共通点がある。身体のアチコチが痛くなる線維筋痛症、精神の分裂と記憶障害が起こる解離性障害、その症状は大きく違う。だが、この症状を抱える患者の性格に共通点がある。
我慢強く、利他的
一言でいえば、お人よしである。病気について調べていたとき、共通点に気づいた。そうして、本日、心を壊す人の共通点でもあると気づいた。なぜ、自己中心的な私がこれらの病気になったのかは未だに理解ができないが。何事にも例外があるという証明だろう。
逆に言えば、心を壊したくなければ自分中心で生きればいい。他人を気づかう前に、まず自分を大事にする。自分の心を大事にしていれば、心が壊れるほど追い詰められることもない。個人的な意見だが、真面目な人も心が壊れやすい気がする。心底からお気楽な、高田純次さんのようなタイプが心を壊すとは思えない。なお、あくまでイメージである。人目のないところでは真面目なタイプかもしれない、江頭2:50さんのように。
自分を大事に、お気楽に生きる。
心を守るコツである。
張りつめた糸は切れやすいが、
たるんだ糸は切れにくい。
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