歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』に予想外への対処法を学ぶ

 映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』に予想外への対処法を学ぶ

 

2020年2月13日 映画館

 

「おい、映画に行くぞ」

 

待て、こっちはフラフラだ。

 

だが、映画狂の友人兼パートナーは聞きゃしない。ウィル・スミス氏が登場する作品でなかったら、ありったけの文句を口にしていただろう。ハーとため息をつきながら出かける準備をする。新型コロナウイルスが不気味なのでマスクと布手袋装備だ。まぁ、去年も似たような格好だったが。免疫が弱い人間にとって、冬は常に最大警戒をする時期である。

 

映画館はガラガラだった。

いい感じだ。

 

映画館の経営者にとってはよろしくない。だが、感染症を警戒中のこちらにとっては歓迎する状況だ。穏やかな心地で席に座る。今回、観る作品は映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』、シリーズ最終章だ。どんな展開が待っているのか。

 

映画狂に落ち着けと言われながら、上映されるのを待った。

 

うん、似ているぞ。

これは、あの作品に似ている。

 

昨年、観た映画『ジェミニマン』にそっくりだ。

 

まさかのウィル・スミス出演作品の展開かぶりである。厳密に比べると、もちろん違う。けれども、似通った面が多い。大きな違いがなかったら、不満を抱えていただろう。

 

相棒

 

ここが明らかに違う。映画『ジェミニマン』には相棒はいなかった。だが、映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』では、むしろ相棒との関係がメインだ。いきなり命を狙われるも同じ、過去のツケが襲ってきたのも同じ、予想外のトラブルの数々にウィル・スミス扮する主人公は振り回される。だからこそ、よくわかった。

 

相棒がいるだけで、これほど展開に差が出るのか。

 

いろいろと哀しい出来事が起こるが、映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』はどこか明るい。それは、相棒を筆頭に支えてくれる仲間がいるからだろう。ほとんど一人だった映画『ジェミニマン』の主人公とは、ろうそくの火と月の輝きぐらい違う。

 

自身に能力があれば、どんなトラブルも乗りこえることは可能だ。けれども、そのしんどさは並大抵のものじゃない。失敗したときの被害をフォローしてくれる人もいない。無事を祈ってくれる人もいない。よほど精神が飛びぬけて強くない限り、心は持たないだろう。

 

なお、映画『ジェミニマン』の主人公も完全なる一人ぼっちではない。仲間はちゃんといた。普段は一人でも困らないかもしれない。だが、予想外のトラブルはたいてい自分だけでは対処がしきれない。そんな時に頼れる相手がいるかどうか。とても大きなポイントだ。そして、普段から語り合える友人がいる映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』のような生活の方が人生の難易度は低そうだ。いっしょにバカなことをしてくれる、相棒の価値は言うまでもない。

 

アクション映画で爽快感を味わいに来たはずが、ホームドラマを観たような微笑ましさを持って帰ることになるとは。こういう予想外な驚きが大好きだ。これだから、映画を観るのをやめられない。

 

隣の映画狂も満足げだ。今回の展開は気に入ったらしい。私にとっての相棒は、この人になるのだろう。予想外のかたまりと言っていい生き物だ。10年以上の付き合いだが、まったくあきない。体調フラフラの人間を映画館にひっぱってくる。非常識な行動だが、私を元気づけるためだとわかっている。素直に心配を面に出せない、不器用な生き物だ。お互いに言葉にせずとも、分かり合える部分があるから付き合いが続いている。支えてもらった回数は数えきれない。

 

万人が認める人ではないが、私にとっては大事な相棒である。

 

 

予想外のトラブルの難易度は、

助けを求められる人の数で決まる。

 

たとえ人数が少なくても

 

本音を言える相手がいれば、

ゲームオーバーになることはない。

 

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