歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】遅刻の連絡タイミングは?

 遅刻の連絡タイミングは?

 

2020年2月15日 美容室

 

やらかした。

間に合うか、微妙なタイミングだ。

 

私はスマートフォンのボタンを押した。

 

遅刻

 

避けたい出来事だが、避けられない時もある。

今日の私が、そうだった。

 

本日、美容室に予約をしていた。その予約時間に、急いでも遅れる可能性があった。気づいた瞬間に電話連絡をした。もし他に待っている人がいるなら順番を飛ばして、との言葉を添えて。結局は遅刻せずに済んだが。もう少し時間に余裕を持とうと反省した。

 

「遅刻しなかったなら、連絡は無駄では?」

「待つ順番を譲る必要はないのでは?」

「客の立場なのだから、待たせておけばいい」

 

一理あると思うが、同意はできない。

自分にとっても、お店にとっても、マイナスの結果を生むからだ。

 

お店の立場からすると、予約時間を無視されるとすごく困る。飲食店に勤務時代、予約したお客さんの、連絡なしの遅刻やキャンセルで何度も冷や汗を流した。

 

その飲食店は人気のお店だった。忙しい日は待たれている方が10組以上もいた。真冬の凍えるような日、真夏の倒れそうな暑さ、そんな中でも外で並んで待たれている。それなのに、誰もいないテーブルが1時間以上も目の前にある。待っているお客さんからすれば、イライラがつのるのも当然だ。頭を下げた回数を私は覚えていない。遅刻の連絡で順番を譲ると伝えたのも、この時の経験があったからだ。同じ目にあわせたくはない。

 

そして、自分にとってのマイナスは2点ある。

ひとつは致命的である。

 

まず、お店との関係が悪くなる。無断で遅刻するお客さんを、いい気持ちで迎えるスタッフなんぞいない。プロフェッショナルならば、顔には出さないだろう。対応も変わらない。サービス内容も変わらない。けれども、そのお店のブラックリストには掲載される。少なくとも、スタッフさんの心のリストには書きこまれる。もし誰かと予約がかぶったとき、後回しにされる可能性大である。

 

これは、まだマイナスとしては小さい方だ。自分が鈍感ならば、他のお客さんとの対応差に気づくことはないだろう。一度しか行かないお店ならば、客側の被害はゼロである。だが、2つ目のマイナスからは逃れられない。

 

自分の評判が下がる。

 

これが致命的かつ、取り返しがつかないマイナスである。人生の不思議な点だが、まずい行動をした時ほど人目につきやすい。しかも、最も見られたくない相手に見つかりやすい。

 

会社の上司

取引先の偉いさん

惚れている人

 

などなど、後の人生に響くような相手に目撃されたりする。さらに運が悪いと、スマートフォンで動画を撮られて世界中に拡散される。プライバシーの侵害で損害賠償を請求できるが、傷ついた評判が戻りはしない。

 

実際に、お店のスタッフさんへのよろしくない態度をみられて、会社での立場が悪くなった人もいる。現代は、どの組織も世間の評判をとても気にしている。ひとりの組織員の行動で、組織の代表が頭を下げることも珍しくない。悪評で会社がつぶれた話を耳にすることもある。悪評につながる種を前もって無くそうとするのは、組織からすれば当たり前の危機管理だ。

 

というわけで、私は誰が相手だろうと丁寧な対応を心がけている。遅刻の電話連絡も、予約時間の30分前にした。早めに連絡をすれば、相手も予定の組み換えがしやすくなる。基本方針は、相手の立場になって考える。この方針で行動をしているので、お店とトラブルになったことはない。

 

むしろ八百屋さんやお米屋さんなどで、おまけをもらうことも少なくない。美容室でも、髪のお手入れ法や世間の噂を教えてもらっている。文章ネタが集まってホクホクである。お店のスタッフさんも感情のある人間である。スタッフさんに良い対応で迎えてほしければ、こちらも良いお客でいることだ。

 

 

人は鏡である。

こちらの行いが、同じように返ってくる。

 

たまに、

ゆがんだ鏡に出会うことがある。

 

その鏡からは離れればいい。

 

最も気をつけるべきは、

自分がゆがんだ鏡にならないことだ。

 

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素直な心になるために

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