歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】書籍『ゆるゆる神様図鑑 古代エジプト編』にわかりやすさを学ぶ

 書籍『ゆるゆる神様図鑑 古代エジプト編』にわかりやすさを学ぶ

 

2020年3月9日 自宅

 

やっと来た。

待ちかねていた。

 

注文していた本が届いた。本の名前は『ゆるゆる神様図鑑 古代エジプト編』、エジプトの神話について書かれた本だ。

 

私は神話が好きである。はじめて神話に触れたのは、星座の図鑑だった。キラキラした星に添えられたギリシャ神話が面白くて、ページがはずれるほど読み返した。その後、日本神話・中国の民話・ケルト神話など興味は広がっていった。

 

エジプトの神話に興味を持ったきかっけは漫画である。古代の中東を舞台にした『天は赤い河のほとり』と古代エジプトが舞台の『王家の紋章』、戦乱から宮廷のもめごとまで細かく描かれていた。恋愛メインの少女漫画の世界で古代の戦乱を世界情勢と共に語る、というジャンル間違いを疑うレベルだった。だが、歴史好きの私にはたまらなく面白かった。どちらも人気があったので、同じ心を持った読者が多かったのだろう。『天は赤い河のほとり』は2018年に宝塚で演じられた。『王家の紋章』は現在も連載中である。その人気は未だに健在である。

 

 神話が好きで

エジプトに興味あり

おまけにマンガが大好き

 

 そんな私にとって、4コマ漫画と共にエジプトの神話を教えてくれる『ゆるゆる神様図鑑 古代エジプト編』は手に入れるしかない本だった。教えてくれた、Twitterのフォロワーさんに感謝である。

 

エジプト神話は、神さまの不思議さが魅力のひとつだ。虫の顔をした神さまが登場する神話は世界でも珍しい。人間、いや神さま関係は世界の神話の中でも1位争いをできる複雑さだ。 物語として語る難易度は、とてつもなく高い。それを、4コマ漫画でどこまでわかりやすく表現されているのか。内容も気になるが、表現方法も気になる。手をぴくぴくさせながら、本を開いた。

 

大爆笑

 

こんな陽気な悪神セトは想像の外だ。

ゆるい、ゆるすぎる。

 

ゆるゆる、ふさわしいタイトルだ。

 

笑いすぎて喉が痛い。

 

この本、初見でも楽しめる。だが、爆笑したいならば、先に別のエジプト神話の本を読みたい。神さまイメージのあまりのギャップに吹き出してしまうだろう。この衝撃は癖になる。

 

そして、これほど笑えるのに中身が濃い。エジプト神話の本を3冊は読んだ。それでも知らなかった情報がゴロゴロある。しかも、読者の思考迷子を前もって防いでいる。10、11ページに神さま相関図が掲載されている。『この神さま、何の神さまで、どなたと家族だっただろう?』、なんて頭が混乱することもない。ナイル川やエジプトの年表、ちょっとしたコラムもある。ハト料理がとても美味しそうだった。

 

わかりやすいのに、中身が濃い。

これは、とてもいい本だ。

 

わかりやすいと言われる本を買うと、よくガッカリする。内容が氷の解けたそうめんつゆより薄い。そうめんをつけても味が変わらないほどの濃さしかない。そんな悲しい本がたくさん世の中には存在する。10ページで説明する内容を300ページにふくらませれば、わからないという人は少数だろう。読みやすいと思ったことはないが。

 

『ゆるゆる神様図鑑 古代エジプト編』は違う。むしろ、3倍希釈のそうめんつゆである。濃すぎる、と言うしかない内容の充実っぷりだ。143ページにこれだけの内容を詰め込むとは。しかも、ゆるいイラストで心がほんわかする。入門書を読んで挫折する、そういう心配が欠片もない本だ。

 

エジプト神話の知識だけでなく、わかりやすさの基本をみせてもらった。わかりやすいだけは合格点じゃない。内容と面白さがあってこその、わかりやすさだと。

 

ステキな本を紹介してくれた、Twitterのフォロワーさんに感謝だ。フォロワーさんはこの本が広まるのを熱烈に応援していた。私が購入した最後の決め手は、フォロワーさんの熱意に心を動かされたからだ。お礼代わりに、私も『ゆるゆる神様図鑑 古代エジプト編』をTwitterで紹介しよう。教えてもらった、わかりやすさを参考に。

 

本を閉じ、Twitterのアイコンをクリックした。

 

 

中身のない話

面白い話

 

どちらもわかりやすいが、

中身のない話を何度も読みたい人はいない。

 

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