歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】ATMの閉鎖に時代の変化をみる

ATMの閉鎖に時代の変化をみる

 

2020年3月23日 銀行前

 

無くなっちゃうのか。

 

困るな。

でも、仕方がないか。

 

それが、時代の流れなのだから。

 

 

振り込みのため、家近くの銀行に来た。ATM前で順番を待つ。暇つぶしにキョロキョロと店内のアチコチにある張り紙をながめる。そのうちの1枚に驚いた。

 

4月7日で閉店

 

銀行の閉鎖が増えていると知っていた。ついに、ここも対象になったのか。正直、ここが無くなるとツラい。振り込みのために歩く距離が3倍になる。すぐ近くにコンビニがあるのが救いである。入出金の場所まで遠くなったら、パートナーに手間賃を払って、毎回、お願いしなくちゃいけない。

 

人にお願いするとき、手間賃を渡す。これが我が家のルールである。家族だろうと例外はない。それでも、心苦しい。相手は30歳年上の心臓病患者である。私と同じく、生死のチキンレースを繰り返している。老々介護ならぬ、病々介護をされている身で用事を増やすのはあまりに申し訳ない。

 

そんな風に、生活を助けてくれているコンビニも、銀行と同じく先行きが怪しい。住んでいる人が多いので、この辺りのコンビニは残りそうではある。だが、ATM手数料や配送料の値上げはあり得そうだ。銀行も、コンビニも、関連会社も、稼ぎがよくない情報が増えた。利益を確保するために料金値上げをするだろう。そうなったら、またパートナーがプンプン怒りそうだ。私は、ただ黙って払う。数百円をケチって外出時間を伸ばし、体調が崩れる期間が延びる方がイやだからだ。

 

 ここ最近の騒ぎで、元気のいい産業がガラッと変わった。10年後の予想だったものが、時計の針を手動で動かしたように前に進んだ。もはや、未来ではなく現実になった。同じ産業の中でも、企業で明暗が分かれている。儲かっているからと、やり方を変えなかった企業が落ちた。逆に、赤字だろうと先行投資していた企業がこの状況でも利益を増やしている。

 

 安定はこの世にはない。

 

常により良いモノを目指すところしか生き残れない。古代から変わらぬ法則が、今回も実例を増やしている。

 

今、ニュースで賑わっているのは企業がメインだ。日本は解雇が外国より難しいので、まだ個人への影響は世界レベルで考えれは小さい。だが、今秋には深刻な影響が個人でも激増するだろう。会社がつぶれてしまえば、解雇反対なんて意味がない。日本の法律では、人員を減らすときは正社員を後回しにするよう書かれている。だが、会社が消滅するときは全員無職である。

 

 個人ができる対策も、企業と同じだ。

ひたすら、修練あるのみである。

 

 高度成長期からバブル期が特殊だった。何十年も職が約束されている時代は、人類の歴史上でみれば10%もない。むしろ、不安定が当たり前である。能力を磨かない人は生活に困る。そんな生活の基本に戻っただけだ。

 

おそらく、過去にすがる人はたくさん出るだろう。だが、どれだけ抵抗しても変わらないのが時代の流れである。さっさと変化に慣れないと困るのは自分だ。時代の流れは海の波のようなものだ。波は乗るものであって、逆らうものではない。

 

 

大海の流れに逆らった船は

沈む運命にある。

 

そして、残骸すらもいずれ消え去る。

あとには何も残らない。

 

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