歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】要領が悪かったな

要領が悪かったな

 

2020年4月6日 自宅 

 

ガサゴソ

 

気分転換に部屋の掃除をしていたら、懐かしいものが出てきた。

 

寄せ書き

 

ある古本屋を辞める時にもらったものだ。まだ、残っていたのか。上司、同僚、後輩からのメッセージが書きこまれている。なんとなく誘われて、贈られたメッセージを読む。あることに気づいた。

 

上司とそれ以外との差が酷い。

 

上司のメッセージには、『もっと主体的に』とか『キツイ言い方をしたのは期待していたから』など、酷評と言い訳が書いてある。だが、同僚や後輩からは『困っていた時にいつも助けてくれてありがと』とか『どんな時も笑顔で教えてくれて』など感謝の言葉が書かれている。数の差は上司1に他が8、温度差がひどい。この寄せ書きをもらった場面を思い出した。

 

上司、ポカーンとした顔をしていた。

私が周りのフォローをしていたことを、少しも気づいていなかったのだ。

退職する、その日まで。

 

ほほ笑む周りの中で、すごく気まずそうだった。

 

上司と私は、性格的な相性が良くなかった。相性が良くない相手のことは悪く思いがちだ。当時の私は20代、心身共に不安定で上司との関係を改善する余裕はなかった。上司は管理職になったばかり、うまくいくはずもない。

 

もうひとつ、理由がある。

仲間へのフォローはサラッとする派だ。

 

フォローが必要な時は、たいてい相手にとって不本意な時だ。お客様対応がうまくいかなかったり、時間配分を間違えたり、余分に商品を持ってきたり、失敗したタイミングが多い。失敗を言いふらされて嬉しい人がいるだろうか。だから、私は黙っていた。

 

結果、同僚と後輩は知っている。

上司は知らない。

 

そういう状況が退職する日まで続いた。

今、振り返ると反省する点ばかりだ。

 

フォロー要員が去ったのだ。その後の古本屋は、おそらく大変だっただろう。自分が辞めても問題が無いように、フォローに上司を巻き込むなどの対策を打つべきだった。そうすれば、自分の仕事ぶりを上司にみせることもできた。やることやっていればいい、余分なことはしたくない。他人の評価を気にしない性格が裏目に出たパターンだ。

 

私は目立つのが好きじゃない。伝統芸能の黒子のように、暗い場所でひっそり動いている方が好きだ。まず、集団行動も得意じゃない。パーティー会場のすみっこで、美味しいお酒を飲みながら人間観察をしていたい。ひとり大好きな自由人である。みんなでワイワイは月1でいい。集まって話すのは4人までが理想だ。

 

だが、多少は演じるべきだった。そこそこ仕事を頑張ってますアピールしないと、職場での人間関係はややこしくなる。特に上司との人間関係がこじれるとすごく面倒くさい。古本屋に勤めた半年間で、よくわかった。

 

この反省を活かしたのち、上司との関係でこじれることは激減した。仕事はコツコツ行うだけではうまくいかないのだ。古本屋での苦い経験が私に教えてくれた。

 

ただ、今度は上司と同僚&後輩との板挟みになることが激増した。お互いの相談を受けるようになり、胃痛が起こる機会が頻繁になった。この問題の処方箋は10年以上たっても見つかっていない。

 

ひとつの問題が片付くと、別の問題が生まれる。

人生とは手ごわいゲームだ。

 

 

 真面目なだけでうまくいくほど、

 世の中は甘くない。

 

 

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