暴走列車の反省
2020年4月13日 自宅
そんなに心配をかけてたのか。
さすがに、反省した。
休むと決めたら、気が抜けたらしい。体温がグングン上がった。そのせいで関節は痛い、咳は止まらない。風邪でもないのに、体温が上がると各種不調が続々と悪化する。
だが、気を抜いたことは後悔していない。
気を張ったままだと、ある日ぱたりと意識が飛ぶ。その後、1ヶ月半ぐらいは布団の中がほとんど生活になる。それを思えば、多少の体調悪化は問題にもならない。毎度の恒例行事である。
パートナーも慣れたもので、ブチブチ言いながら看病をしてくれている。いつものことなので、すいーっと聞き流す。体調が崩れるのは、私にもどうにもならない。パートナーも、それはわかっている。だが、どうしても言いたくなるのだろう。真剣にとらえれば、申し訳なさで鬱々とする。反発する元気はない、元からする気もないが。看病される側は受け流す一択だ。
ただ、今回はちょっと様子が違った。
ぐだぐだ小言の締めに、ぼそりとつぶやかれた。
「休む気になってくれて、ホッとした」
ん?
気になったので、どういう意味か聞いてみた。
家族の目でみても、年明けからの私は頑張りすぎだったらしい。止めようかと思ったが、背中に鬼を背負っていたらしい。このモードの私は暴走列車、スピードが緩まるまで何を言っても止まらない。だから、黙って見ていたと。鬼とか、暴走列車とか、ひどい言いぐさである。
「否定できるのか?」
私は沈黙を選んだ。
何も言われないから、大丈夫と思っていた。だが、実際は危ないと思いながらも黙って見守っていた。口は悪いが、相変わらず優しい人だ。咳をしていても食べやすいものがサラッと出てくる。倒れた後のフォローもばっちりだ。感謝しか言えない。
パートナーがいなければ、生活が成り立たない。毎日、ブログ記事が更新できているのもパートナーが支えてくれているからだ。助けてくれるありがたさを、しみじみと感じた。もうちょっと、体調に気をつけよう。
と、反省の気持ちはある。
何度も、何度も、心がけている。
だが、集中すると体調のことを忘れてしまう。体調に合わせて作動する、自動ブレーキを外付けできればいいのに。パートナーがブレーキ代わりと言えなくはないが。体調に合わせて色が変わるランプが切実に欲しい。技術革新に期待する毎日だ。
沈黙ほど、多彩な言葉はない。
どんな意味にも捉えられるのだから。
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