歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】負の感情を出す大切さ

負の感情を出す大切さ

 

2020年4月17日 自宅 

 

 パートナーと言い合いになった。いつもは受け流せる言葉がどうしても耐えられず、これまでの不満も含めて訴えた。パートナーの回答はこうだった。

 

「もっと早く言え」

「言わなきゃわからん」

 「あと、なんでそんな細かいことまで覚えてるんだ」

 

知らんがな。

 

3歳ぐらいから記憶がある。細かい話も10年単位で覚えている。すべてをではないが、相手の弱みにつながる話は絶対に忘れない。普段は忘れていても、必要な時には思い出す。修羅場を生き抜くために身につけたスキル、ではない。生まれつき人をからかうのが好きなだけである。からかいポイントを忘れる、そんなもったいないことはしない。

 

 それがさておき、反省だ。言いたいことを堪えるのは私の悪い癖である。つい、自分が我慢すればいいやと考えてしまう。優しいのではない。人は自分の意見をなかなか変えない。この原則を知っているので討論するのが面倒くさいのだ。アルコール中毒やギャンブル中毒、世間の評判第一に何を言ってもまったく伝わらなかった。そういう大人だらけだったので、本音をさらす気が無くなった。相手の許容範囲をよみとって、その枠内で自分の望みを言う。小学1年生の頃には、この交渉術が身についていた。事なかれ主義の極みである。

 

この悪癖が今も直らない。特に負の感情を表に出すのが苦手だ。なのに、負の感情を察するのは得意である。結果、先回りして相手が不機嫌になりそうな選択を避けてしまう。自分の怒りや悲しみを放っておいて。負の感情を抱えた人格は脳内に引っ込み、冷静で感情を取り繕うのが上手な人格が表に出る。多重人格なので、ゲームで操作キャラを変えるようになめらかに人格の切り替えができてしまう。昔はありがたい特技だったが、今では厄介である。

 

本音がわからない。

 

パートナーにも、父にも、親友にも言われる。修羅場モードの演技なら、おそらく誰にも本音を見抜かれない。表情だけではない。体中が激痛だろうと、体温が40度あろうと、1週間以上何も食べていなくても、早歩きでスタスタ歩ける。演技というより憑依に近い。自己洗脳で別人になりきる。語る言葉も、その場面では嘘を本当だと思いこんで話している。このモードは心身ともに疲れる。20代までの、まだエネルギーが多少あったからできた芸当である。今では、もって2時間だろう。

 

ただ、負の感情を表に出さない。これが心身に染みついている。隠そうと思って、隠すのではない。無意識に表情も声色も作っている。私に演じているつもりはまったくない。だから、我慢していることがばれない。私のイラつきポイントが限度を超えるか、体調を崩して倒れるまで周りは気づけない。そして、また言われる。

 

「言われなきゃ、わからない」

 

私には、なぜわからないのかがわからない。物心ついた時から周りをうかがって、言われなくても察するのが当たり前だった。答えを間違えれば、ご飯を抜かれたり、痛い目にあったり、リンチされたり、すごく大変だった。生きるための必死さと観察が好きな個性がかみあい、相手の気持ちをよむスキルが上がった。なので、わからない周りの気持ちがわからない。だいたい、しんどいときは話すのもツライ。そんな時に苦手な負の感情をさらせとか拷問に等しい。我慢するほうがよっぽど楽だ。

 

ただ、悲しそうな顔は堪える。怒られるのは聞き流せるが、なんでもっと早く言ってくれなかったと悲しい顔をされると弱い。すごく悪いことをした気分になる。たとえ、相手が鈍感でこちらの負担を増やしていた張本人だったとしても。

 

なので、意識的に負の感情を小出しにするようになった。体が痛いとか、息が苦しいとか、その発言はむかつくとか、こまめに言うようにした。平気そうな表情を作りそうな自分を抑えて、素のしんどい表情を出すようにした。最初はストレスがたまった。苦しいとか、痛いとか言いたくない。心配されるのも背筋がぞわぞわする。違和感がすごすぎて、何度やめたくなったことか。

 

それが、半年ほどでストレス減少に切り替わった。イライラすることが減った。肌の吹き出物も、胃腸の痛みも、熱の上がりやすさも改善した。なんてこたない。言いたいことを我慢することで、重すぎるストレスを抱えていた。子供のころからなので、感覚がマヒしていただけだっだ。慣れの恐ろしさをつくづく感じた。

 

以前とは違い、パートナーとも父とも討論することが増えた。面倒くさいと思うことは、今でもある。適当に転がしてやろうかと何度考え、いや転がしてはいるか。ただ、我慢して転がしていたのを、言葉で転がすのに変わっただけである。我慢をやめても相手の言動をよむスキルは消えていない。相手の言うことが前もってわかるのだ。討論で早々に負けるはずもない。負けたとしても、自分の利はしっかり掴む。むしろ、負の感情すら利用できるようになったので交渉スキルは上がっている。

 

ストレスが減り、交渉スキルは上がった。私のとっては良いことづくめだが、パートナーにとっては性質が悪くなっただけだ。たまにズルいと責められるも、ここから来ている気がする。それほどレベルが上がっても、やっぱり無意識に我慢してたまに感情が爆発してしまう。長年の習慣を断ち切るというのは、なかなか難しいものだ。

 

 

季節に春夏秋冬があるように、

感情にも喜怒哀楽がある。

 

必要のない季節がないように、

必要のない感情もない。

 

e-hon

www.e-hon.ne.jp

 Amazon

 

 自己紹介でもある記事

www.ayube.jp

 

↓ ランキングに参加中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村