少しは考えろ、自分
2020年5月5日 自宅
皆さん、そんなに考えるんだ。
考えなしの自分が恥ずかしかった。
今日は月1で参加している勉強会があった。もちろん、外出はしない。ビデオチャットを利用した 、自宅で学べる方式だ。本日のテーマは他者との会話だ。
話すのは得意じゃない。
そう言うと、「冗談がうまいね」と返ってくる。ある時など、大声で爆笑された。今回も似た反応である。ラ行が上手に発音できず、気をつけないと早口になり、時々とぼけた発言をしてしまう。冗談ではなく、話すのは得意じゃない。おそらく、こちらが得意だから誤解されるのだ。
話を聴く。
こっちは得意である。原因は母である。母はヒステリーを起こす人だった。お酒が入るとさらに状況は悪化、同じ話を延々と繰り返す。おまけに内容が暗い。話をさえぎるなんてとんでもない。受け答えを間違うと暴れる危険性もあった。そんな母の相手を、記憶がある頃からずっと続けていた。ひたすら聞き役だった。なお最高連続時間は覚えていない。4時間、6時間は当たり前だった。空腹を隠し、日向ぼっこしているおばあちゃんのように話を聴く。それが、私の日課だった。
母に比べれば、クレーマー対応すら難しくなかった。
接客していた時に困ったことがない。
理不尽に怒る。
話が通じない。
思い込みが激しい。
どれも幼少期から体験済みである。1時間以上、怒鳴られ続けてもなんとも思わなかった。言いたいこと、本音を相手が口に出す前に察することもできた。おかげで、クレーマーの方がお客さんになったことも少なくない。だが、この聴くのが得意には落とし穴があった。それを今回の勉強会で知った。
細かいことを知らない。
世の中には、会話を上手にするスキル本があふれている。勉強会に参加された方々は、会話スキルについて詳しかった。一転、私はさっぱり知らない。すべてを勘でさばいていた。お恥ずかしい。
少しは考えろ、自分。
思わず、勉強会中にひとり言を発してしまった。そして、爆笑された。別に笑いをとる気はなかったのに。私は他者との会話中に、こういうことがよく起こる。「うえたさんは頭のネジが一本はずれている」とコメントされる理由である。
ひとつ、朗報もあった。会話スキルについて尋ねてみたら、スキル名を知らないだけでほとんどのスキルは所持していた。母に鍛えられた聴くスキルは凄まじかった。聴くことだけは、上級者だったらしい。
参加者全員が得るものがあった、いい勉強会になった。
私は笑いを提供しただけだが。
今回の勉強会で、会話スキルを磨く本をたくさん教えてもらった。そのうちのいくつかを購入する予定である。私にとって、自己反省ができ活字中毒が喜ぶ情報も手に入った。
実り多き時間を過ごせた。
いい日だ。
学びを深めるコツは、
自分が知らないことを知ることである。
honto
Amazon
自己紹介でもある記事
↓ ランキングに参加中です。