書籍『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』は本好き以外にも役に立つ
2020年5月9日 自宅
待っていた。
この本が届くのを待っていた。
書籍『わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』
楽しそうにツイッターで感想を語る皆さまをチラチラ見ながら、配送さんのピンポーンを待っていた。本を受け取るときは、いつもよりにこやかに対応してしまう。予約ゆえ到着を何か月も待っていた時は特に。
梱包を開けなくてもわかる。
なかなかの分厚さだ。
この厚さがすでに読む人を選んでいる。
文章好きの私にとっては、ショートケーキを頼んだらホールケーキが目の前に出されたようなものだ。実際に起こったら食べきれないが、文章は別である。いくらでも美味しくいただける。
著者のTwitterアカウントには日参している。期待外れという心配は一切ない。ただ文章を食すのみだ。イタダキマス。
あ~、おいしかった。
3時間じっくりコース料理を味わったような気分だ。いたるところに書籍の名前がスパイスのように散りばめられている。スパイスを探しに行くのは決定だ。美味しい料理を味わった定番、また来ようねも確定である。
本好きにはたまらない本だ。逆に言えば、本が苦手な人には近寄りがたい。枕を上回る厚さの本を見ただけで眠くなる、父のようなタイプは絶対に読まないだろう。ちょっと考えてみた。
本好き以外が読んでも役に立つか?
出た答えはイエスだ。
この本を要約する必要はない。『わたしの知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』というタイトルが、この本のテーマそのものだ。あえて言い換えるならば、新しい世界をみたければ他者を頼れという事だ。時間は有限、すべてを知るには足りない。お金も足りない。体力もも足りない。なにより自分の好みという枠は、自分ではなかなか越えられない。だから、他者の知恵をお借りする。
これは、他の分野にも応用できる。
試しにタイトルをいじってみた。
わたしの知らないスゴ歌は、きっとあなたが聞いている
わたしの知らないスゴ街は、きっとあなたが訪ねている
わたしの知らないスゴ絵は、きっとあなたが眺めている
一部強引さがあるが意味は通じる。
他者に頼る戦法は、どの分野でも有効なようだ。
本好き以外におすすめする場合のセリフも考えた。
「前書きと第一章だけでも読んで」
文章を読みなれていない人に389ページ+付録47ページはつらすぎる。前書きと第一章だけなら50ページだ。このページ数なら、本が睡眠薬になる親友のような人も手を伸ばす可能性が出る。
なぜ、こんなことを考えたか?
好きになった本は多くの人に読んでほしいからだ。
無理に押しつける気はない。個人的な考えだが、本は楽しんで読むものだ。イヤイヤ読んでも本への苦手意識が加速するだけだ。だけど、読んでくれる人を増やしたい。だから、読む気になってもらるようなセリフを考える。読んでくれた人が増えれば、続編が出版される確率が上がる。
好きな本を語り合える仲間が増え、続編または新刊が出版される。
私にとって、最高のハッピーエンドだ。
自己中?
よく言われる。
本が苦手な人にオススメするセリフを考えるほど、好きになれる本に出会える機会は少ない。そういう本に出会えた。今日はとってもいい日だ。おまけに、次に読む本のリストがどっさり増えた。
私の眼が充血する日々が終わることはなさそうだ。
自分だけだと眼は2つだが、
他者を頼ればいくらでも増える。
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