Win-Win思考はトラブル回避対策だ
2020年6月7日 自宅
書籍『7つの習慣』
高校時代に出会えたのは幸運だった。
Win-Winという考え方が、日本でもビジネス用語として広まった。広まるきっかけとなった書籍『7つの習慣』では、他にもWin-Lose、Lose-Win、Lose-Loseが紹介されている。こちらではビジネスだけでなく、家族関係にも当てはめられている。これを商売に例えると、こうなる。
Win-Win 売り手も買い手も嬉しい取引だった
Win-Lose 値引きで赤字になった
Lose-Win 割高商品を買わされた
Lose-Lose 交渉決裂、他の取引も停止になり互いの売り上げが下がった
書籍『7つの習慣』では、Win-Winが最もいい選択だと書かれている。そのメリットもたくさん書かれている。だが、他の選択を選んだ場合のデメリットの説明があまり書かれていない。個人的にはWin-Winのメリットよりも、それ以外を選んだときのデメリットが重要だと感じている。
恨みが生まれる。
損をして嬉しい人はいない。「あんな条件を押しつけて」と恨まれて、いつか報復を受ける。自分の知らないところで悪評が広がったり、ここぞという時に行動を邪魔されたりする。恨みというのは、何らかの形でスッキリするまで消えないものだ。お互いに損した場合でも「あいつのせいでおかしくなった」と恨まれる。
自分が損するLose-Winなら大丈夫では?
人間関係はそんなに単純ではない。得した側が「いつか仕返しされるかも」と警戒するパターンがある。仕返しを防ぐため、こちらを無力にしようと攻撃してくることもある。Win-Win以外は人間関係がこじれる可能性が高い。
だいたい、Win-Winでないと取引は続かない。商売なら、赤字の取引を受け続ければ潰れる。値切りすぎれば相手に逃げられる。交渉決裂ばかりでは話にならない。継続的に取引を続けようと思えば、Win-Winを選ぶしかない。
家族の関係ではWin-Winじゃなくても続くことがある。ひどい例は虐待だろう。だが、その家庭は幸せなのだろうか。虐待をしていた側が加齢や病気などで弱くなった時、復讐される話はいくらでもある。あまり良い結末を迎えるとは思えない。
憎しみが高まれば人は何でもする。恨みはトラブルの源のひとつだ。トラブルを増やしたくなければ、お互いが笑顔で去れる関係を築きたい。
私は常に相手の立場も考える。
すでに修羅場はお腹いっぱい味わった。
トラブルのおかわりはいらない。
Win-Win思考は相手のためではない。
自分のためだ。
相手に放った矢は、
いつか自分に返ってくる。
放った時よりも鋭くなって。
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自己紹介でもある記事
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