歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】はなし、聞いてないよね?

はなし、聞いてないよね?

2020年6月26日 自宅

 

次回、参加はやめよう。

 

この空気を味わうのは一度で十分だ。

 

 

 外出ができない。

これには、ちょっとした問題がある。

 

私は室内でやりたいことがたくさんある。読書とゲームだけでも、3年は引きこもれる自信がある。家でじっとしているとイライラする、なんて感覚はない。けれども、会話する技術が落ちる。寝たきり後に、筋力低下の次に戻りが悪かったのが口の動きだ。ちょっと会話しただけで、あごや舌がだるくなる。意思を伝える言葉も浮かんでこない、液晶越しならサクサク出てくるのに。

 

家族との会話でいくらかは補える。だが、初対面の人と話すほど丁寧な会話にならない。付き合いが長いので、つい言葉を省略してしまう。目線だけで伝わることも少なくない。

 

というわけで、会話能力の低下を補うためにネット上の集まりに参加する。主に参加するのは読書会や勉強会だ。話すテーマが決まっているので、会話の訓練にぴったりだ。知識も増えるので一石二鳥である。

 

 そういう集まりに参加していると、あるタイプの人に当たる。このタイプが主催者の場合、私は二度とその集まりに参加しない。

 

周りの話を聞かない。

 

ここでも、似た者同士の法則が発動する。他者の話の聞かない人の周りには同じような人が集まる。結果、お互いに自分の意見をぶつけるだけの時間になる。ギスギスした空気が最初から最後まで流れ続ける。TVの討論番組を観るような第三者の立場なら笑っていられるが、参加者として混じっているのはつらい。

 

そういう時は、物語のキャラ設定づくりの資料集めとして観察する。当事者としての自分を、観察者という離れた立場に置き換える。視点を変えるだけで気が楽になる。心には優しくないが、自分では思いつかない言動なので文章ネタとしては質が高い。

 

先の発言者とまったく同じ意見を言う。

主催者よりも自らが優秀だとアピールする。

自分の意見が理解できない奴はバカだ。

 

「この人たちは喧嘩がしたいのかな?」、疑問を感じながらも脳内の文章ネタリストに書きこんでいく。そして、毎回同じ感想を持ってしまう。

 

ちょっと言い方を変えるだけで、和やかな空間になるのに。

 

先の発言者と同じならば、「~さんと同じですが」と言って自分だけの意見のみを語り、残った時間を他者に譲る。同じ話を何度も聞かされるのは苦痛だが、短い話は多くの人に歓迎される。主催者を踏みつけるのではなく、主催者と自分の株がどちらも上がるように情報を提供する。そうすれば、主催者の感謝も得られる。自分の意見が理解されないときは、伝え方の技術を上げるいい機会だと捉える。だいたい、オリジナリティにあふれているほど意見ほど理解されにくいものだ。誰かを責めるよりも、自分の独自性をほめる方に意識を向けたほうが心に優しい。

 

居心地のとても悪い空間だが、言葉の選び方の大切さを学ぶ機会にもなっている。文章ネタが増え、言葉への理解も深まる。そういう意味では、無駄な時間ではないのだろう。喜んで過ごしたい場所ではないが。

 

 会話能力の低下を防ぐ。

一番の目的が達成されないのが問題ではある。

 

 

聞き方と言い方

 

このふたつは

分けることのできない技術だ。

 

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 自己紹介でもある記事

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