多言語ニュースで見比べる
2020年7月27日 自宅
技術の進歩に感謝、
活字中毒にはたまらない時代だ。
今日は体調が安定しているので、インターネット上で公開されている報道機関の記事をザっと読んだ。内訳は、日本語が10社・英語が6社・その他言語4社だ。その他言語は英語のページもあったりする。それを避け、あえて報道機関が属する国の言語で書かれたサイトを選んでいる。細かく言うと、英語はイギリス英語2社とアメリカ英語4社に分けられる。
なぜ、現地語を選ぶのか?
現地語でない言葉で書かれた記事は外向けなのだ。外交の一種と言っていい。報道機関がある国の思惑が強く反映されやすい。自国のニュースが他国で報道されるとき、必ず政府がチェックしている。チェックの厳しさに差はあるが、まったくなしなんて脇の甘い政府はない。つまり、国の思惑が入りやすい外向けニュースと他国で報道される政府がチェックするニュースは中身が似てくるのだ。そういう情報は日本の報道機関の海外ニュースで読める。わざわざ、英語で読む必要はない。
この仕組みが分かっていると、その国の報道機関の自由度もみえてくる。自由度が高い国は、報道機関が必ず政府を批判している。国の発表を批判ゼロで流したりしない。現地語のニュースなのに、日本で報道される政府のチェックをくぐり抜けたニュースと中身が一致している。これは、日常で目にするニュースすら政府の許可なしに流せないという事だ。
これに『同じ事件をどう報道しているか?』を加えると、国の特徴が細かくみえてくる。報道機関が事実を報道しているなんて、私は思っていない。だから、事実を報道しているかではなく報道のされ方を観察する。報道の内容に直接触れることはできないが、報道機関の動きは目の前でみることができる。これも、現場情報と言えなくもない。
今年は世の中が騒がしかった。いろいろと気になることがあり、英語の勉強がてら英字ニュースを読みだしたのが始まりだった。興味の赴くまま読み漁っていたら、報道機関の偏りに気づいた。当初の目的である英語スキルはあまり向上しなかったが、情報収集スキルが伸びた。人生は計画通りにはいかないものである。得るものがあっただけいいじゃないかと自分をなぐさめた。グスン。
日本語以外はダメダメ。
そんな私でも、いろんな言語で書かれた文章を楽しめる。
翻訳技術に関わる方々に感謝だ。
報道も政治のひとつ、
そのまま受け入れるものではない。
自己紹介でもある記事
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