歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】セミに学ぶ常識の特徴

セミに学ぶ常識の特徴

 

 2020年8月19日 自宅

 

知らなかった。

 

やっぱり、思い込みは危険だ。

 

 

今年の夏は猛暑としか言いようがない。エアコンを24時間使用しているのに、汗で肌がじっとりする。涼しい夏だと食料の生産が減る。多くの国がバッタに襲われ、作物が食い荒らされている。日本が不作だった場合、食料の値上がりがひどいことになる。その視点でみれば暑い夏は歓迎だ。世の中というのは、すべてが喜ばしくならないようにできている。すべてが悪くもならないが。

 

ただ、今年は暑すぎたようだ。昆虫も悲鳴を上げた。通常は、暑い方が昆虫が増える。セミも気温が高いほど増え、窓の外が騒がしくなる。今年はとても静かだ。疑問に思っていたら、ある情報が目に飛びこんでいた。

 

『セミも高温だと命を落とす』

 

調べてみたら、だいたい38℃を超えると耐えられなくなるらしい。最高気温が38℃を超える日は珍しくない。生きるか死ぬかのギリギリでは鳴くのも大変だ。先日、ベランダでひっくり返ってジタバタしていたセミを逃がした。飛び上がってもアチコチぶつかるのでドジっ子なセミだと思っていたが。暑さでふらついていたのかもしれない。

 

セミは暑さに強い。

過去の常識が消えていく予感がした。

 

10年以上前は、夏の気温は今よりも平均10℃は低かった。ということは、38℃を超える日なんてまずない。多少、きつい日があってもセミにとっては問題のない気温だ。むしろ、20℃台の涼しさの方が危険である。だから、『暑い日が多い方がセミが増える』という常識ができた。

 

今は違う。

 

夏の気温が38℃どころか40℃を目指しだした。昆虫も悲鳴を上げる気温である。人とセミの事実が一致する時代になった。人が悲鳴を上げる日はセミも悲鳴も上げる。『セミは暑さに弱い』という常識がこのままだと生まれそうだ。

 

常識は変わるものだと知っていた。それなのに、セミに対する思い込みを抱えていた。常識という縛りを無くすのは難しいものだ。そう、セミに教えられた。

 

常識は変わるもの

 

改めて、心に刻んだ。 

 

 

常識?

 

それは、一時の流行のようなものだ。

 

環境が変われば、跡形もなく消え去る。

儚い存在にすぎない。

 

ジュニア版ファーブル昆虫記 3 セミの歌のひみつ

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 自己紹介でもある記事

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