歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】心に響いた言葉はずっと残る

心に響いた言葉はずっと残る

 

2020年8月25日 自宅

 

あの日、心を彩った響きは。

 

今も消えることなく残っている。

 

 

私は活字中毒だ。

 

記憶の始まりには本があった。三歳ぐらいから記憶があるが、すでに絵本を持っていた。父が言うには、言葉を発するより読む方が早かったらしい。むしろ、話すのが遅すぎて発達を心配した。「やっと話したと思ったら、今度は早口が止まらなかった」とのこと。ハイハイ1回で立ち上がった件といい、出だしから変人である。

 

これまで文章を読まなかった日はない。そんな活字といっしょ人生なので、読み終えた本の冊数はわからない。新しい本に手を出すよりも、気に入った本を繰り返し読む時間が長い。それでも、暇さえあれば読んでいるので少なくはないだろう。

 

そこそこ本を読んでいても、ずっと覚えている言葉はあまりない。99%は脳に仕舞われていたとしても引き出せない記憶だ。それでも、不思議とずっと忘れない言葉はある。

 

最初に心に記録されたのは、科学者湯川秀樹氏の伝記の文章だ。”葉と葉のすき間からこぼれる、その光にひらめきを得た”、ノーベル賞受賞者の対象となった中間子の発見のヒントを得た瞬間をつづった言葉が忘れられない。童話と学習マンガ以外で初めて読んだ本だった。貰い物で表紙は茶色く変色していた。古めかしく、挿絵は少ししかなかった。当時は、幼児だったのに。子供らしさが1ミリもない。

 

次はジェフリー・アーチャー氏の『ロスノフスキ家の娘』だ。”予備プランを常に用意しなさい”、富豪の娘に家庭教師が語った教えが、そのまま私の人生の指針となった。ちなみに、この著者を教えてくれたのは私をいじめていた相手だった。図書館でブラブラしていたら、「それ面白かったよ」と著者が破産を避けるために作家デビューした作品『百万ドルをとり返せ!』を薦めてくれた。面白さにのめりこみ、図書館にあった著者の本をすべて一気読みした。ブラックユーモアあふれる学び多き著者との出会いをくれた。その一点で、いじめなんぞどうでもよくなった。お礼代わりに、転校するまで勉強の手助けをしたのも良い思い出である。

 

ラストはスティーブン・R・コヴィー氏の『7つの習慣』だ。”変えられるものを変える勇気と、変えられぬものを受け入れる平穏と、そのふたつを見分ける知恵を与えてください”、旧版なので現在発売されている本とは言葉が異なっている。もちろん、旧版も新版も持っている。高校2年、司書の先生と本の仕入れに向かった時に出会った。渋る先生をごり押しで説得した。大人も敬遠する分厚いビジネス書、借りたのは私ぐらいだった。先生が仕入れに連れて行ってくれたのはその一回で終了になったが、後悔は欠片もない。

 

記憶を頼りに書いたので、本の中の言葉と100%一致してはいないだろう。それでも、言葉に衝撃を受けた日の情景はクッキリと残っている。この3つの文章は、あくまで本の代表だ。漫画、アニメ、ゲーム、人にかけられた言葉などまだまだある。本に限っても、書ききれないほどの数になる。

 

心に響いた言葉は無くならないものだ。私のような記憶障害持ちですら忘れずにいられる。たとえ、視力を失う日が来たとしても繰り返し読み続けられる言葉だ。私も。

 

心に響く言葉が残したいな。

 

我ながら、なんと高い目標を立ててしまったんだ。

だが、それが本音なのだから仕方がない。

 

一生、飽きることのない目標にはなりそうだ。

 

 

記録に残るよりも、

記憶に残ることはとてつもなく難しい。

 

 

 

7つの習慣-成功には原則があった!

7つの習慣-成功には原則があった!

 

 

 自己紹介でもある記事

www.ayube.jp

 

↓ ランキングに参加中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村