歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】病人の利点

病人の利点

 

2020年9月2日 自宅

 

おそらく。

 

これが病人、最大のメリットだ。

 

 

今日、起き上がったのは昼だ。なお、眠ったのは朝である。健全に欠片もかすらない生活をしている。それでも、寝れないよりはよっぽどいい。人は人、自分は自分だ。主治医にも「それでいい」と言われている。ある意味、医師公認の自堕落だ。

 

生活リズムも整わず、起き上がる時間も短く、体の不調も治らない。

 

そんな病人にも、健康な人にはないメリットがある。時間だ。身体を動かしたり、机の前に数時間座ることはできないが、時間だけはある。横になっている時間がほとんどだが、それでも自由にできる時間だ。健康な人には確保できない時間がたっぷりとある。

 

私は活字中毒のゲーム好きだ。指さえ動けば、なんとでもなる趣味である。ゲームは関節が痛いときは厳しいが、文章を読むことはまずできる。電子図書のおかげで、ふとんの周りに本の山を積み上げなくてもいい。ただ、軽さだけには注意している。寝転んで読んでいるだけなのに、肩こりがひどくなりすぎて頭痛と不眠症になったことがある。自分の貧弱さに笑うしかない。それ以降、スマホカバーは使うがタブレットはカバーなしである。タブレットは家専用なので何も問題はない。

 

 こんな風に、どれほど厄介なものでもメリットゼロはまずない。どこかしらに、良い点が潜んでいる。逆に言えば、どれほど素晴らしい物もデメリットを含んでいる。よく聞く例が宝くじだ。宝くじ当選者の破産率はとても高い。「大金で荒くなった金づかいが元に戻らなくなる」とかいうが、おそらくメインの理由はこちらだ。

 

変な人が寄ってくる。

 

ハーローワークの職業訓練を受けている間に、一部上場企業への就職が決まったことがある。その報告後、周りの目が変わるだけでなく近寄ってくる人間がいた。正直、ドン引きした。将棋の全国大会出場の時もあったが、人間の手のひら返しには呆れる。二度目なので、子供の頃のように人間不信が悪化することはなかったが。

 

 お金や立場で寄ってくる人は自分の得の為なら何でも言う。そのセリフを真に受けたら、どんどん気が大きくなって冷静であればしない行動をする。これが、破滅の種になる。例にあげた宝くじ、当選金の受取先は銀行だ。金融機関に大金が素人に転がり込んだという情報が流れないはずがない。お金があるのは良い事だが、大きなお金は周りに変な人を増やす。これが大金を持つデメリットだ。

 

その視点でみれば、病人のもうひとつのメリットがみえてくる。『病人は弱者だ、社会の邪魔者だ』という対応をする人が一定数いる。そういう人は、たいていトラブルメーカーなので付き合いは避けたい。自分だけが得したいタイプの人も絶対に寄ってこない。大金は変な人を引き寄せるが、病気は変な人を追い払ってくれる。面倒な人間関係を最小限にできる。そういえば、いじめが悪化しそうなタイミングでサクッと学校を休めたのも病気という確固とした理由があったからだ。私にとって、病気は魔除けの御札のようなものだ。

 

 自分の体質や環境などのデメリットに注目しても暗い気分になるだけだ。メリットを見つけ出して活用する。現実逃避は自分の首を絞めるが、メリット探しは人生を過ごしやすくする。どう頑張ってもメリットよりもデメリットがひどすぎる場合は遠ざける術を考える。トラブルにつながりそうな種を見つける。そいう点でも、メリット探しは効果的だった。

 

病人にも利がある。

それが、私の出した答えだ。

 

 

利と害

 

このふたつは

人が思うほど離れていない。

 

 

 自己紹介でもある記事

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