朝一の行動はシグナルだらけ
2020年9月8日 自宅
ゆらり
今日もなのか、がっくし。
朝の習慣
これを持っている人は多い。健康に過ごすために、血圧などの体調チェックやジョギングなどの運動をする人は特に多い。年齢を問わずに。健康に欠片もかすらない私も日々の朝チェックはかかせない。健康のためではなく、危険を避けるためだが。
まず、医師に血圧と体温チェックを勧められている。実質は提案という名の強制だが。強い言葉はないが目線が鋭い。あの覇気に逆らおうとは思わない。脈拍チェックは朝だけでは足りない。「脈拍100を超える運動は危険だ」とドクターストップを食らっているので。スマートウォッチでこまめに測る。外出中に脈拍100に近づいたら、すぐに喫茶店に飛び込む。そして、脈拍70くらいに落ちるまでダラダラする。常にスマートフォンに電子図書100冊ほど入っているので時間は無駄にならない。Amazonさん、ありがとう。過去のかばんの重さを思えば夢のようだ。
体調チェックはこれだけでは済まない。これで終わらすと体中にアザが増えたり、ぜんそくの発作が激増してしまう。もう二工夫が私レベルの貧弱体質には必要だ。
まずは呼吸だ。体力無くて息切れ、熱が上がって咳、ねこアレルギーでぜんそくの発作、なんの前触れもなく咳が止まらない。常に呼吸を試されているので、悪化の前兆を見逃せない。そこで活躍するのが血液中の酸素量を測るオキシメーターだ。指をポンと挟めば血中酸素濃度と脈拍が秒で測れる。新型コロナウイルに感染すると血中酸素濃度が下がる例があるらしく、一時すごい勢いで値上がりしていた。数年前から使っていたので私は焦らなくてよかった。マスクといいい、トイレットペーパーや食料の備蓄といい、なにが幸いするかわからないものだ。
次に体の動きだ。医師に「自律神経が壊れている」と宣言された生き物だ。血圧や脈拍に体温、呼吸だけでなく真っ直ぐ歩く能力すら不安定だ。ただでさえ、免疫異常で体が痛んで動かしにくいのに。その動作すら自由にならない。”思うように体が動かない”という表現がある。私の場合、意味はそのままである。動かしたい位置に体が動くとは限らない。動かしたい位置と実際に動いた位置、そのズレを計算して体を動かす。常時、3Dモデルを動かすプログラミングを走らせているようなものだ。
どれぐらい動きにズレがあるのか。これを朝一の行動で測る。思ったように動く日、多少ズレる日、物を取り落とす日、ズレの範囲も一定じゃない。朝の時間でその日のズレ幅をつかみ、微調整しながら一日を過ごす。この調整をしないと、あっちにぶつかり、そっちで転び、熱いコーヒーが入ったカップを取り落とす。貧血を筆頭に体調不良で傷も治りにくいのだ。寝たきりからリハビリ時の足腕アザだらけを再演するのはごめんだ。
私にとって、朝一の体調チェックは身を守るための手段だ。元気な人はここまでする必要はない。ただ、寝起きは忙しいからとなにもチェックしないのは損だと感じる。朝一の行動をよく観察すると多くの失敗が前もって防げる。
なぜか大きな失敗をする日は不思議と朝一からうまくいかない。前日に用意していた服にほつれが合ったり、10秒差で電車に乗り遅れたり、スキマ時間の読書スピードが遅かったり、歯車がうまくかみ合わない。これを、私は朝一シグナルと呼んでいる。タイミングズレ多数は赤信号、何もなしは黄信号、ラッキーが多い日は青信号とザックリ分類する。赤信号の日は、警戒を密にして1日を過ごす。そうすると失敗ゼロは難しくても、ミスの数を減らせたり失敗後の対応がすぐにできたりする。
この朝一シグナルは他者にも応用できる。例えば、職場でペンを落とす同僚を見かけたとする。そういう時は、その同僚がミスした場合のフォローを考えておく。だいたい60%ぐらいの確率で、その日のうちに何かをやらかす。すでに対策済みなので、イラっとするどころか戸惑うこともない。他者の眼には冷静に即対応できる優秀な人だとうつる。評価は上がり、フォローした相手に感謝もされる。その後、職場で過ごしやすくなるのは言うまでもない。対応を鼻にかけたり、ミスした相手の面子をつぶさななければ。
1日のうちで、朝というのは自他ともに情報の宝庫なのだ。
寝ぼけ眼で過ごすのはあまりにもったいない。
昼時間に起きることも多い。
そんな私が主張しても、説得力は少しもないが。
1日の始まりは、
その日のすべてを含んでいる。
自己紹介でもある記事
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