歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】我慢は良いことなのか?

我慢は良いことなのか?

 

2020年9月15日 自宅

 

トラブルが起きなければ問題はない。

 

ほんとうに?

 

我慢・忍耐・沈黙

 

今でも、日本では耐える思考が称賛されがちだ。今は創造的な発言が求められている? そういうのは表向きだ。本音の部分では『黙って、こっちの言うとおりに動いてくれれば楽だ』くらいは考えている。これは日本だけでなく、創造性の教育が重視されている海外でも変わらない。

 

雄弁は銀、沈黙は金

 

この言葉は、外交上手で有名なイギリスで生まれた。この事実を知った時、なんて皮肉だとも思ったが納得もした。物事の本質を見抜いているからこそ交渉がうまいのだろう。その手段はどうであれ。

 

争いを表面上は避ける傾向がある日本では、自分の感情を抑え耐えることが良い事のように言われる。どっかの国の大統領選のように、政治に関係ない個人攻撃までする言いたい放題が良いとは私も思えない。けれども、争いを避けるために何でも我慢するのが良いとも思えない。特に、言いたいことを言わない選択は。

 

15歳まで本音で話したことがなかった。

 

出だしは感情のままに口を開ける環境じゃなかった。その体験で人間不信になり、相手に合わせて言葉を発するようになった。それが溶けた日を今でもクッキリと覚えている。

 

思うままに話すって、とってもスッキリするんだ。

 

露天風呂に入りながら大空を見上げるような解放感を味わった。相手の表情としぐさと発言を分析、相手の期待する表情や言葉をつくる。それがないだけで、なんと心が軽くなることか。同時に言いたいことを我慢、これがすごいストレスになっていたことも気づいた。当時、皮膚がボロボロで血だらけだったのも無理もない。

 

前向き明るい言葉を使うといいよ。

 

最近、このポジティブ言葉運動も広がっている。これも全肯定できない。だって、人間だもの。怒り、悲しみ、嘆くことだってある。いつでも、明るい気分でなんていられない。明るい言葉や表情で、すべての感情を解決できるなんてウソだ。ずっと笑顔の仮面を被って、相手の望むように明るい言葉を使っていたが感情は冷え切っていた。表面に出す言動と内面が離れ続けた結果が解離性障害による多重人格と記憶障害だ。我慢が過ぎると心身共に壊れてしまう。

 

言いたいことを言ったっていいじゃないか。

 

日本で我慢が喜ばれるのは集団の都合だ。個人の都合ではない。もちろん、言いたいことを言えないような場面はいくらだってある。人生に我慢は欠かせない。ただ、我慢を美徳と捉えるのは行き過ぎな気がしている。少なくとも、『自分が黙っていれば丸く収まるから』と毎回こらえる必要はない。心身に病いを抱えたくないなら、適度に感情を吐き出すことをお勧めする。

 

沈黙は金

 

これは、誰にとっての金なのだろうか?

 

 

感情を抑えることはできる。

だが、消すことは誰にもできない。

 

『雄弁は銀、沈黙は金』の出典

カーライル選集 1 衣服の哲学

カーライル選集 1 衣服の哲学

 

 

 自己紹介でもある記事

www.ayube.jp

 

↓ ランキングに参加中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村