歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】提出する前は探偵になる

提出する前は探偵になる

 

2020年10月19日 自宅

 

欠けることなき正解よりも。

 

もっと大事なものがある。

 

 

ふー

 

やっと、提出物を書き終えた。誤字・脱字もなし、字数の過不足もなし、住所もバッチリ、なんとか期限に間に合った。再提出は面倒くさい。なので、しっかりとチェックする。

 

最終チェック時、確認するのは期限や枚数や住所氏名などの規定だけではない。『提出する相手が望んでいる内容になっているか?』、こちらのチェックも外せない。相手が不快を感じる内容だった場合、後にトラブルが発生したり、再提出するハメになったりする。たとえ、決まりをしっかりと守った提出物であっても。提出先によって、何を不快に感じるかは分かれる。

 

多少ミスがあっても、できるだけ早く提出してほしい。

決まりをひとつでも破ったら受け取らない。

遅れてもいいから、完璧な書類がいい。

 

最低限の情報でいい。

書けるだけの情報を書いてほしい。

 

相手の要望は見事にバラバラだ。これをよみ間違え、対応を誤ると最悪のパターンだと書類を受け取ってもらえないどころか、その後もチクチクと嫌がらせを受けることすらある。提出期限最優先の所に、期限遅れで完璧な書類を送るようなマネは避けたい。

 

この相手の要望、言葉にしてくれると楽なのだが。決まりが書かれた書類を渡されるだけの場合がほとんどだ。聞いても教えてくれない事も多い。むしろ、質問してはいけない場面もある。相手の立ち位置や状況で探るしかない。

 

こんなことを、最終チェックでするのは遅すぎる。作った書類と相手の要望がかみ合わなければ、書類を作り直さなければいけなくなる。そんな二度手間はイヤなので、私は提出物に手を付ける前に相手の思惑を探る。直接会ったならば、話し方や服装や手書きの文字でも多くを知ることができる。どこの組織に属しているかも、重要な判断ポイントだ。その情報をもとに分析、相手の要望に沿うような書類を作る。そうすれば、最終チェックもただの確認で済む。提出物を作っている最中に相手の望みが変わることがあるので毎回、修正なしとはいかないが。

 

この相手の要望に沿うという方法が身についたのは、休むことが多かった「学生生活のおかげだ。一ヶ月ぶりに出席したその日がテスト、習っていないところが試験用紙に書かれている。そんなイベントが珍しくなかった。知識が足りないので、そのままでは解けない。だから、問題文を読んで「先生が生徒の学力のどこを確認したいのか?」「どういう答えを記入してほしいのか?」を探った。あとは、脳内の情報を検索して先生の要望に合っていそうな回答を記入する。すべての問題が解けるわけではないが、ほとんどはこれでクリアできた。

 

対等ではない関係での交流も、これの応用でどうとでもなった。相手の要望を受け続けるだけだと負担が大きすぎる。されど、怒らせるわけにも拒むわけにもいかない。相手が表に出している要望が本音じゃないこともある。まず、相手の絶対に外せない望みを探り当てる。次にその望みが叶い、自分にもメリットのある方向に会話を誘導する。ここでのポイントは、相手にこちらが本音を掴んでいると気づかせないことだ。本音を知られたくない人は少なくない。相手が『自分はうまくやった』と気持ちよく帰ってもらうのだ。『簡単にだまされて、馬鹿なやつだ』と思われたとしても、実害が無ければどうでもいい。大事なのは、自分が満足できる結果を出すことだ。

 

勝てばいい。

 

これが、毎回正しいわけじゃない。状況によっては、負けたフリがいい時もある。完璧な隙の無い書類よりも、ちょっとしたミスがある不完全な書類が喜ばれるときもある。学校では試験で全問正解が正しい。これすらも、不正解なときがある。学校を休んでいるのにテストの点がいい。このせいでイジメがひどくなった。わざと間違えるのは馬鹿らしいが、イジメの被害は確実に減っただろう。私はしなかったが。どうせ、出席する日は多くない。学校にいる時だけの暴力回避のために、後々に響く成績を落とす気にはならなかった。

 

見本になるような完璧な答え

 

これが、常に正しいとは限らない。

人生のまどろっこしい特徴だ。

 

どんな時も正解になる答えなんてなにのだ。

 

 

表と裏

 

示されている情報がすべてと思うのは、

あまりに純粋が過ぎる。

 

どちらかと言えば、

 

言葉に残されない

心の内が物事の結果を決めているのだ。

 

 

 自己紹介でもある記事

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