優しさは観察から生まれる
2020年12月25日 自宅
言われないと、わからない。
それじゃあ、心は得られないのだよ。
ひゃっほい。
パートナーが通院帰りにケーキを買ってきた。今年は体調が悪いので、クリスマスケーキを食するのをあきらめていた。それはパートナーもわかっているようで。クリスマスデコレーションのショートケーキが2つ、箱にちょこんと入っていた。パートナーの体調ならば、もっと食べられるだろうに。同じ大きさのカワイイサイズを買ってきてくれた。その気持ちこそが嬉しかった。
おそらく、昨日にちょっとお高めな出前を頼んだ。そのお礼なのだろう。パートナーに常日頃、言い切れないほどお世話になっているお返しを少しでも。それなのに。ただ、これを口にするのはあまりに無粋だ。笑顔で「ありがとう」とだけ言葉にした。お礼はまた考えることにした。マッテロヨ。
パートナーと過ごしていると、つくづく思う。気配り上手はよくコチラを観察している。私は、この3か月の間に一度もケーキを食べたいなんて言ったことはない。消化しにくいものを食べづらいとか、あっさりとしたものがいいとか。むしろ、ケーキとは逆方面のことばかりを伝えていた。別にケーキを食べたくなかったわけじゃない。
せっかく買ってきてもらっても。
ケーキを口にできる自信がなかったからだ。
周りがニコニコしているイベント中に、喜ばせようとして買ってきたケーキが冷蔵庫で賞味期限切れを迎える。そんなの、悲しいじゃないか。だから、『クリスマスぐらいケーキが食べたいな』という気持ちは表にださなかった。パートナーにはバレていたようだが。
おそらく、私の体調がケーキを食べられないほど悪ければ買ってこなかっただろう。大丈夫そうだから、私のちょっとした願いを叶えてくれた。
まったく、優しい人だ。
これだから、私の頭は下がり続ける一方だ。
優しい人とは、
言えぬ気持ちを
拾ってくれる人のことだ。
自己紹介でもある記事
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