歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【歩くリトマス試験紙の反応記録】医師に遠慮がない

医師に遠慮がない

 

2020年12月28日 自宅

 

どんな言い方をしても。

 

事実は何ひとつ変わらない。 

 

 

年末だ。

 

私にとって、優先事項は病院だ。貧弱体質かつ数種類の薬(キツメ・副作用あり)を飲んでいる。危なくて、市販薬は使えない。

 

もし、年末年始に薬が足りなくなったら? 

 

眠れなくなる痛みをひたすら我慢か、救急車で運ばれるか。そんな選択肢しか残らなくなる。正直、こんな寒い日に外出なんてしたくない。この外出の結果、一週間は体温が高め(38~39℃)になるのが約束されている。それでも、激痛マラソンを味わうよりはマシだ。動きやすい厚着をして、玄関に向かった。

 

「痛み止めを飲んで、歩いてください」

 

うん、知ってた。

 

最近の体調があまりにグダグダなので、主治医に対策がないか尋ねてみた。その応えがコレだ。見事にこれまでの延長なうえに救いがない。勘違いしないでほしい。他の患者さんに、主治医はこんな言い方をしない。主治医との付き合いも3年を超え、私が短気でメンタル強めなのがバレた。なので、遠慮なくズバリと結論だけ返ってきた。他の患者さんならば、「大変かと思いますが、線維筋痛症は体を動かさないともっとひどくなります。鎮痛剤を出しますので、少しでも歩いてくださいね」というコメントになっただろう。

 

「医師の話はまどろっこしい」

 

回りくどくて、話が長くて、何が言いたいかわからない。こういう苦情をよく耳にするが誤解である。医師との交流が深まるとよくわかるのだが。医師という職に就く人の多くは長い話が好きじゃない。内心では「説明が面倒だ」「心を傷つけないように言葉を選ぶのしんどい」ぐらいは思っている。こちらが専門用語がわかると気づいた瞬間、話す長さが30%は削減される。現実を突きつけても大丈夫と把握されると、追加で60%の削減だ。ちなみに、削減された時間は雑談いう名の最新医療の情報収集タイムに変わった。

 

いい例が、私が患っている線維筋痛症だ。この病気、医学情報に『罹患後の自殺率が高い』『メンタルチェックを診察の度に注意』書かれている。修羅場慣れしている私のような生き物は、「その症状、未だに原因不明で治らない可能性大」と伝えられても「もう仮病と責められることはないんですね。病気を見つけてくれてありがとう」という流れになった。これは特殊な例だ。宣告した医師が10秒ほど口をポカーンとしたので、この判断は間違っていないだろう。24時間360日、途切れることなく続く痛みが現時点では治す方法がないと伝えられたら。通常は心が折れる。だから、回りくどくても精神ショックが少ない伝え方になる。私が宣告された時も、1分で伝えられる内容を10分以上かけて説明された。『気をつかわせて申し訳ない』という気持ちでいっぱいになった。

 

こんな風に、世間で叩かれる物事も裏事情をしると必要な理由があるものが多い。そういう現実を知っていると、イラッとすることがあっても責める気になれない。特に医療関係は素人にはわからないことだらけだ。だから、眠たくなるほど医師の説明が長くても苦情を伝える気分にならない。

 

ただ、いつも話が長いのはツラいので。

 

『医療の専門用語をいくつか知ってるよ』

『現実に打ちのめされないメンタルです』

 

このふたつは、通院先で常にアピールする。たいてい、早ければ初診時に遅くても3回目には医師に信じてもらえる。そして、医師から遠慮が消失する。

 

相手を変えるより、自分を変える方が早い。

 

この原則は、どんな時も有効なのだ。

 

 

「なぜ、そういう態度なのか?」

 

相手の態度を非難するよりも、

理由を見つけ対策を打つ方が建設的である。

 

 自己紹介でもある記事

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