第42回 酒宴
2019年3月3日 自宅
2時間ほどでお暇するはずが、話が盛り上がり5時間も交流してしまった。おかげで身体はふらふらだ。だが、後悔はない。延長3時間の価値に比べれば、安いものだ。やはり普段、関わりのない分野の話は勉強になる。
軽くお酒を飲んだのも、今回はよかった。糖質制限中なので赤ワインを、グラス1杯飲んだ。それが神経を使いすぎる悪癖を抑えてくれたらしい。いつもより心がぐったりしていない。
適度なお酒は、交流の潤滑剤だ。同じものを飲む、という行為もお互いの中を深める効果を高めてくれる。お酒の席でビジネスが決まるのも、よく聞く話だ。
しかし交流が深まる以上に、失敗談が多いのがお酒の怖いところだ。私も意識が飛ぶほど飲んで後日、菓子折を持って勤め先と仲間に謝罪して回ったことが1度ある。その時は飲み過ぎで、急性アルコール中毒になり救急車で運ばれたのだ。人生でもTOP10に入る黒歴史である。
お酒を飲むと人間の本性が出やすい。猫かぶりが分厚い人は、ぜひ気をつけてほしい。ちなみに私の猫は、着ぐるみレベルである。なので、意識が飛び救急車で運ばれた時は焦った。恐る恐る聞いたら「ラブ&ピース」と言いながら、けらけら笑っていたらしい。ブラックな中身が漏れなかったことには安心したが、意味不明すぎる行動に頭を抱えた。それ以来、記憶がなくなるほど深酒はしなくなった。
母の家系が代々酒豪で、水の代わりに樽からお酒をひしゃくで飲んでいたそうだ。当然、私も弱くはない。けれども「お酒の失敗はしないぞ」と決めた日から、お酒が強くない人を装った。そして、失敗した。
「お酒は嗜(たしな)む程度です」
「強い人しか”嗜む”よいう言葉は使わない」
そんな言葉や行動で、お酒に強いのがばれた。痛恨のミスを何度も繰り返し、私は気づいた。
本当のことを言う
お酒に強い、という体質は一生変わらない。誤魔化そうとしても、酒好きにはバレる。だから「お酒は好きなんですが、ドクターストップなんですよ」と軽くかわすようになった。ほとんど飲まないのを、イベントではコップ1杯は付き合うようにした。
強く断ろうとすると押し切られるが、軽く避けると逃げられる。”ちょっとだけ付き合う”という方法に変えてから、変に絡まれることがなくなった。
20歳を過ぎると、お酒を飲む機会は必ず訪れる。いかに立ち回るかで、その後の付き合いは決まってしまう。
『自分が酔うとどうなるか?』
『どこまで飲んでも大丈夫か?』
これを知っているか、知っていないかの差はとても大きい。
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