歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

『病院スクランブル』 強い自分になるには?

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『病院スクランブル』 強い自分になるには?

 

2019年3月18日 自宅

 

最低限の安全を確保する。これができたら、次は自分の変化である。残念ながら、ひどい目にあった自分である限り、またひどい目にあう。誰かを騙したり、イジメをする人間は、特別な感覚を持っている。騙しやすい、イジメやすい対象を見つけるのが得意だ。

 

昔の私は、アレルギーが酷くて肌がボロボロだった。お金がなくて常に空腹、身につけるものに穴が空いており、雨の日も雪の日も、足がびしょ濡れのまま授業を受けていた。常に下を向いており、猫背だった。食い物にしやすい存在だった。

 

こんな状況では、転校してもまたイジメられ、騙されるだけである。環境が変わっても、自分自身が変わらなければ、同じ出来事の繰り返しだ。幸運にも助けが来る可能性は0ではないが、限りなく低い。自分を変えるほうが、確実で早い。

 

まず変えられるのは、姿勢だ。姿勢を変えるだけでも、印象は大きく変わる。次は、意識の切り替えだ。「好き」「やりたい」「楽しい」と思うことを毎日する。どん底生活で感情が麻痺してわからない場合は、なんでもいいから試してみる。心が沸き立つ時間を日々楽しんでいれば、まとっていた暗い雰囲気が明るくなる。最後は、強みをひとつ作る。勉強でも、運動でも、ゲームでも、ジャンルは問わない。強みを持つことで、自信が身につく。姿勢よく、明るく、自信がある人間は、イジメや騙しの対象になりにくい。

 

私の場合は、将棋だった。小学生の時に学年全体のイジメを主導した人間と、高校でいっしょになった。受験の時は一人だったので助けを求めてきたのに、高校生活がはじまって友人ができた途端、またイジメの対象にしようと悪口を言いふらした。だが、それもすぐに止んだ。将棋で全国大会に出場者になって、新聞に掲載された日から、表立って嫌味を言わなくなった。その時、ハッキリとわかった。

 

イジメをする人間は、一人では弱い。

集団で弱い立場の人間を、

叩くことしかできない存在なんだ。

 

それ以来、嫌な立場に陥ることはあっても、気にしならなくなった。イジメや騙しの対象になることも、なくなった。

 

弱い立場になりたくないなら、強くなるしかない。強くならない限り、いつまでも苦しみは終わらない。何もせずに救われるのは、宝くじ1等当選並みの確率である。

 

どん底の時に助けてくれる人に出会えるのは、とてつもない幸運だ。だからこそ、かばってくれた先生、友人になってくれた人、フラフラの時に食事をごちそうしてくれ人、手助けしてくれた人たちには感謝しかできない。追い打ち、見て見ぬふりの人の方が多い中で、自分もイジメの対象になるリスクなどをわかっていながら、出来る限り助けてくれた。気まぐれだったとしても、私にとっては蜘蛛の糸だった。そんな助けがあったとしても、強くならなくては、またどん底に逆戻りである。

 

誰かに頼っている限り、幸・不幸は周りに左右される。ひどい目にあっても、耐えるしか無い。幸せは、自分で築かなければ脆い。

 

『幸せに、してもらう』のではない。

『幸せに、なる』のだ。

 

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