歩くリトマス試験紙の反応記録

『ありのままに、ゆったりと、みんなで』

【病院スクランブル】情報収集の仕方

情報収集の仕方

 

2019年6月23日 自宅

 

私の情報収集はネットと本がメインだ。理由は面倒でしんどいからだ。対面が情報収集のメインなら3日で倒れる自信がある。体調の良し悪しで予定をこまめに入れ替えるのも手間が多すぎる。話せるタイプだがコミュニケーション下手なので、どれほど楽しくても心身の消耗が激しい。検査結果を眺めながら笑ってない表情で語りかける。そんな主治医との対面はできる限り避けたい。表向きは真面目な患者なのだ。

 

情報収集をする上で大事なのは、どうしても認めたくない怖気が全身を震わせるような意見に目を通すことだ。人は自分の意見の補強となる情報を集めたがる。これは脳の仕組みなので逃げられない。反対意見を積極的に集めて、やっとバランスがイコールに近づくぐらいだ。

 

自分と真逆に近い意見を集める。ここでよく勘違いが起こる。同じ場所で集めてしまうのだ。ツイッターだけ、本だけ、TVだけ、どの場合でも事実から遠ざかる。意見を発信する層がそれぞれ離れているからだ。

 

TVを1日平均3時間以上観る人は、まずツイッターで投稿なんてしない。本をたくさん読む確率も低い。なにより、すべてから情報を得ようとしても個人では厳しい。毎日10時間以上をかけた程度で深堀りできるほど情報量は少なくない。どうしてもメインの足場は決まってくる。その偏りを踏まえた上で意見を読まないと、事実に近寄ることすら出来ない。

 

インターネットですら、どこを利用するかでバラける。ツイッター、フェイスブック、ブログに5ちゃんねるなど、日本語のリアルタイムに限っても年齢層や収入に立場がバラバラだ。

 

どこから情報を得るにしても「どこに足場がある発信だろう?」の問いかけは絶対に外せない。「だれが」「どんな目的」、そんな疑問はどこに属しているかの分析をした後の疑問だ。

 

例えば英語試験の変更に反対だったとしても、その理由は異なる。生徒の立場なら「試験回数が減る」「受験費用がかかる」、教師の立場なら「受験対策に問題がでる」「どう教えていいかわからない」、大学ならば「試験結果が信用に疑問がある」「生徒の数が減る」、動機は様々だ。

 

もし反対理由が同じ内容だとしても、本音の部分で違うことは少なくない。発信をそのまま受け取るのは、あまりにナイーブすぎる。美しく誰もが納得できる意見ほど、私は疑ってかかる。これは対面だろうと、本だろうと何も変わらない。真意というのは奥深く隠れているものだ。

 

本音と建前は

日本独自の文化ではない。

 

情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)

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